こんにちは!つくいえ事務局です!
筑波大学は「学部」に代わり「学群」「学類」という名称を使った初の大学です。結論、学部カーストは存在しませんが、それぞれ学群には特色があります。この記事を読めば、筑波大生が実際に感じる学類のイメージや入りやすい学類について知ることができます。ぜひ最後まで御覧ください!
目次
カーストはある?筑波大生の特徴
筑波大学にはどんな人達が多いのでしょうか?まずは他大学と比較した筑波大生の特徴を紹介します!
筑波大生の特徴
①都内大学と比較するとおとなしく素朴
②学生同士の人間関係の密度が濃い
③キャリア意識が高い学生が多い
筑波大生の特徴は、素朴な豊かさだと筆者は考えています。筑波大生の特徴は、つくばという広大なキャンパスと学園都市の恵まれた環境に由来します。多くの学生が一人で暮らし、料理や家事を工夫して生活スキルを高めます。勉強・暮らし・サークル・課外活動・遊びなど、友人と共有する時間も多いです。都心へのアクセスを考えれば閉鎖的な環境だと言えます。しかし、研究や就職活動に没頭しつつ、工夫して暮らしを楽しむ豊かさを持った学生が多いです。
つくばに終電の概念はありません。気軽に深夜まで友人と時間を共有できるのも、大学の一体感を高めています。学群に関わらず、専門や興味が多様な「筑波大生」同士のつながりが濃くなるため、学部ごとの序列はほとんど感じないでしょう。
筑波大学で学部カーストを感じないワケ
結論、筑波大学で学ぶなかで、学部カーストを感じることはめったにありません。大学によっては、学部ごとのステータスや優越感が関係する「学部カースト」を感じることがありますが、筑波大学ではこのような序列をあまり感じません。その理由を、筑波大の独自の学習・生活環境に基づいて探っていきます。
理由①|「学群」専門が絞られすぎないから
筑波大学は、学部ではなく「学群」、複数の学群を含む「学類」という名称を使います。たとえば、社会学類と国際総合学類を含む、社会国際学群 があります。
学問分野が幅広くつながり、学部ごとに独立した分野に分かれていません。このため、他分野と交流する機会が豊富で、「学部カースト」としての序列感が薄まっています。また、2年生から学類を選択できる総合学域という学群もあります。
理由②|入試制度に不平等感がないから
Benesseマナビジョンによれば、筑波大学の共通テストの得点率は76~87%と平均して高いです。各学群での難易度の差が大きくなく、不平等感を生みにくいといえます。多くの大学では、学部によって入試の競争率や難易度に差があり、特定の学部に優越感や劣等感が生じることがあります。筑波大生はみなレベルの高い入試を突破した仲間意識があり、学部間のカースト感を薄れさせる要因となっています。
理由③|キャンパス分けされていないから
筑波大学は広大なキャンパスを持ち、すべての学群が同じキャンパス内にあります。キャンパスが学部ごとに分かれていれば、都会か否かか論争が起こるでしょう。しかし、筑波大生は皆等しく田舎に住み、どの学群も等しく田舎に位置します。このつくば特有の一体感が「学部カースト」を感じさせにくくしており、どの学群も対等に交流できる環境が整っています。
【調査】筑波大学の「学類イメージ」
X(旧twitter)の「#勝手な筑波大学の学類のイメージ」というタグを集計し、筑波大学の学類ごとにどのようなイメージがあるのか、文系と理系での特徴や学類間の違いに注目してみました。卒業生である筆者からみてもおおむね納得で、学類ごとの特色や雰囲気が感じられます。
まず、芸術専門学群・体育専門学群は独立した存在感があります。どちらも専門性が高く、アートやスポーツに情熱を注ぐ学生が多いためか、独自のカルチャーと強い仲間意識が形成されています。これらの学類は、学内でも特別な存在として見られることが多いです。
【文系】社交的で明るい
理系に比べて女子比率が多く、明るいのが文系学類です。必修が少ない学群はフットワークが軽く、社交的なイメージがあるようです。ちなみに、卒業生である筆者の肌感覚では、表の上ほど陽のパワーが強いと感じます。
陽キャ、トリリンガル | |
華の比文、お嬢様 | |
課題多そう | |
優しい人が多い | |
人数が少ない、着物着てそう | |
寡黙で穏やか |
【理系】専門的で実務的なスキル
一方、理系学群は専門的で、実務的なスキルが強調されがちです。実際の仕事や研究に直結しやすいことから、各学類のイメージも職業的な印象を伴っています。医学類は「医学〇〇サークル」など独立したサークルがあり、充実しているイメージがあります。
一番楽しそう、みんなに慕われそう | |
キラキラ資源 | |
陽キャ、ウェイウェイしている | |
頭がいい | |
仕事ができそう | |
ぶっちゃけ一番キラキラ? | |
天使 |
※学類イメージには偏見もあります。それぞれの学類が持つ個性が、大学全体の多様性を支え、ユニークな文化を形成しています。
【2024】筑波大学で入りやすい学部について解説
学類・サークルの特色をみてきましたが、入りやすさに違いはあるのでしょうか。一般選抜前期日程における共通テスト得点率・偏差値・志願者倍率(参考:パスナビ、令和6年度入試データ)を整理してみました。
志願者倍率とは、募集定員に対する志願者数の比率を表す指標です。受験前に、自分の出願校にどのくらいのライバルがいるのかを把握する目安となります。
筑波大学は全体的に難関であり高い学力が求められますが、学類ごとに若干の違いが見られます。文系・理系に分けて、得点率や倍率が比較的低い学類を紹介します。
【文系】筑波大学で入りやすい学部
興味や進みたい進路に応じて受験する学類を選ぶのが理想ですが、どの学群も魅力的で迷っちゃいますよね。まずは、共テ得点率の目安と自分の模試の学力を照らしてみましょう。
共テ得点率 | 偏差値 | 志願者倍率 | |
人文学類 | 77% | 65.0 | 3.5 |
比較文化学類 | 80% | 62.5 | 2.6 |
社会学類 | 81% | 65.0 | 4.6 |
国際総合学類 | 78% | 60.0 | 2.9 |
教育学類 | 81% | 60.0 | 2.6 |
心理学類 | 82% | 65.0 | 4.0 |
障害科学類 | 76% | 62.5 | 3.8 |
表をみると、倍率が比較的低い教育学類が入りやすいといえます。比較文化学類や国際総合学類も倍率が2〜3倍程度であり、他の文系学類に比べると競争が若干緩和されています。また、障害科学類は得点率が76%と低めですが、倍率は3.8倍で高いです。
【理系】筑波大学で入りやすい学部
理系は文系よりもさらに細かく学類が分かれています。大学院への進学率も高く、慎重に選択したいところです。受験までに決められない方は、「総合学域群・理系」を受けることも視野に入れてみましょう(筑波大学 総合学域群)。
共テ得点率 | 偏差値 | 志願者倍率 | |
生物学類 | 77% | 57,5 | 3.7 |
生物資源学類 | 77% | 52.5 | 2.7 |
地球学類 | 77% | 55.5 | 3.7 |
数学類 | 74% | 60.0 | 2.5 |
物理学類 | 76% | 55.0 | 3.0 |
化学類 | 77% | 57.5 | 3.0 |
応用理工学類 | 77% | 57.5 | 2.6 |
工学システム学類 | 78% | 57.5 | 2.5 |
社会工学類 | 79% | 60.0 | 3.6 |
情報科学類 | 81% | 57.5 | 3.4 |
情報メディア創成 | 82% | 57.5 | 3.6 |
知識情報・図書館 | 82% | 57.5 | – |
医学類 | 86% | 65.0 | 3.9 |
看護学類 | 70% | 55.0 | 1.8 |
医療科学類 | 75% | 57.5 | 3.1 |
看護学類は、偏差値55.0、倍率1.8倍と他の学類に比べると入りやすいでしょう。また、生物資源学類や応用理工学類も、偏差値と倍率がやや低めで、理系の中では狙い目と言えます。志願者倍率が低めの数学類は、偏差値60とやや高いです。
▶筑波大学の入試に関する記事はこちらから
筑波大学総合学域群のカーストは?
ここまで各学類のイメージや入りやすさを見てきましたが、筑波大学にはこれらに属さない学域があることをご存じでしょうか。この章では、入学後に専門を定めることができる「総合学域群」のイメージについてみていきます。
そもそも総合学域群とは
総合学域群とは、入学時に学類を決めない学域群(文系・理系Ⅰ・理系Ⅱ・理系Ⅲ)です。入学後の成績や適性により、1年生の3月から学類・芸術専門学群に移行します。ただし、各学類に受け入れ定員があり、自分の希望する学類に必ず進めるわけではないということに注意が必要です。移行の結果はこちらからみることができます。
総合学域群の学生のイメージ
総合学域群は2021年度から導入された新しい仕組みであることから、学域特有のイメージはないと感じます。もちろんカーストはないものの、「もともと1年生から学類にいたグループと打ち解けづらい」という意見も聞きます。このような壁がある背景には、出会いのチャンスである1年生の必修科目の時点で学類が決まっていないという事情があります。
とはいえ、入試の仕組みに対しては、「入試時点で学びたいことを無理やり決める必要がない」「共通テストの結果をみて、総合学域にチャンスがあると思った」というおおむね肯定的な意見が多いと感じます。
筑波大学の学部の特色を知ろう
この記事では、筑波大学に学部カーストがない理由や、学類の特色について紹介しました。筑波大学は、独自の「学群」「学類」システムにより、学部ごとに序列が生じにくい環境にあります。それぞれが異なる専門性と個性をもって学問を深めることができるのが特徴です。
また、全学群が同一キャンパスに集まっています。異分野の学生との交流も盛んで、学部間の壁が少なく、広範な学問に触れる機会が豊富です。入試難易度も学類間で大きな差がないため、特定の学類に対する優越感や劣等感が生じにくく、平等で多様な学びの場が整っています。
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