筑波大学には、4つの地区に分かれた学生宿舎(寮)が設置されています。
対象は主に新入生。遠方から入学してくる学生が多いため、毎年多くの新入生が宿舎生活を経験します。入居期間は4月1日から3月31日までの一年間ですが、抽選により2年目以降も住むことができます。
筑波大学に合格したら「アパートか、宿舎(寮)か、あるいは宅通かで悩む方も少なくないでしょう。筑波大学の宿舎については様々な情報が飛び交っていますが、宿舎にはメリットもデメリットも存在します。まずはそれらを知ることで、一人一人に合った通学手段を考えることが重要です。
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「宿舎」って何?
学生宿舎は寮とは異なり、門限や食事などはありません。また、部屋も個室です。ですので、「学生寮」というよりは「筑波大生しか住んでいない団地」ぐらいに考えた方が良いかもしれません。
新入生は、基本的に希望すれば宿舎に入居することができます。ただし、入居できる人数には限りがあるため、実家の最寄り駅がTX沿線であるなど通学がそれほど大きな負担にはならない場合は希望が通らないこともあります。
宿舎は【平砂・追越・一の矢・春日】の4つの地区に分かれています。それぞれの地区ごとに複数の棟が建っており、その中に個室があります。各棟には共用スペースがあり、そこで料理やシャワー・洗濯ができるようになっています。
また、春日を除く各地区にはさまざまな商業施設が入った共用棟があり、自由に利用することができます。
筑波大学の宿舎地区別の概要
どの地区の宿舎に入居するかを選ぶことはできません。
地区はだいたい学類によって決まりますが、年度によっても多少の違いがあり、学類のうち一人だけ地区が違うなんてこともあります。合格が決まったら、同じ学類の先輩から情報を貰うことである程度地区の予測はできますが、それば絶対ではないということです。
地区によって、個室の様子や共用棟の施設・周辺環境は違います。各地区の状況を見ていきましょう。
筑波大学宿舎(寮) 平砂地区の概要
所在地:〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-1-1
棟の数:10棟
自転車での移動時間の目安:第一エリアまで 10~15分
第二・第三エリアまで 15~20分
つくば駅まで 10~15分
共用棟の設備:食堂、浴場、理容室、電気店
周辺環境:◎ コンビニ、飲食店など多数
個室環境:△
立地条件が良く、新入生が最初に経験する大イベント「宿舎祭(やどかり祭)」の会場になるなど、一番栄えている印象を持たれるのが平砂地区です。
第二・第三エリアはやや遠いですが、第一エリアへもつくば駅へも、自転車で気軽に行ける距離にあります。また、徒歩圏内にコンビニや飲食店が多数あってとても便利。ただ、自炊をだんだんさぼりがちになる可能性は高いです。
共用棟には、全宿舎地区で唯一、食堂と浴場があります。経営を応援するためにも積極的に使いましょう。
居住棟は全体的に古く、個室が少し狭いという噂もあります。改修棟は大きな問題はありませんが、未改修棟の中には湿気がひどい「スラム」と呼ばれる棟もあり、要注意です。
筑波大学宿舎(寮) 追越地区の概要
所在地:〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-1-1
棟の数:16棟
自転車での移動時間の目安:第一エリアまで 10~15分
第二・第三エリアまで 15~20分
つくば駅まで 10~15分
共用棟の設備:電気店、美容室、UTショップ(大学オリジナルグッズ販売)
周辺環境:◎ コンビニ、飲食店など多数
個室環境:△
追越地区は平砂地区と隣接しており、境界線もはっきりしていないため、立地条件は平砂とほぼ同じと考えて良いでしょう。
筑波大学宿舎(寮) 一の矢地区の概要
▲一の矢共用棟
所在地:〒305-0006 茨城県つくば市天久保2-1-1
棟の数:31棟(うち8棟が世帯用)
自転車での移動時間の目安:第一エリアまで 10~15分
第二・第三エリアまで 5~10分
つくば駅まで 30~40分
共用棟の設備:コミュニティスペース、コインシャワー、理容室、電気店、コンビニ
周辺環境:× 何もない
個室環境:○
大学内をひたすら北へ行き、鬱蒼と森がしげった中に一の矢学生宿舎はあります。「一の矢の森」とも称されます。
周囲には驚くほど何もなく、一番近いコンビニへも自転車で最低10分はかかります。第二エリア・第三エリア民には嬉しい立地ですが、駅が遠いため買い物や外出にはやや不便です。
棟の数は宿舎地区の中で最も多く、単身用個室のほかに二人部屋・世帯用・留学生用などさまざまな種類の棟があります。改修棟であれば、個室はきれいです。
筑波大学宿舎(寮) 春日地区の概要
所在地:〒305-8550 茨城県つくば市春日1-2-12
棟の数:3棟(うち4室が世帯用)
自転車での移動時間の目安:春日エリアまで 3分
医学エリアまで 5~10分
つくば駅まで 5~10分
周辺環境:◎ コンビニ、飲食店など多数
個室環境:○
※春日宿舎の郵便番号(305-8550)は、筑波大学の春日地区を表す特殊な郵便番号です。通常の住所検索などで出てこない場合があるので、注意しましょう。
最も小規模な春日地区。入居するのは、春日エリアや医学エリアで授業を受ける方が中心です。
宿舎自体が春日エリア内にあり、医学エリアへもアクセスは良好。駅へも自転車ですぐに行ける距離なので、買い物や外出には便利な立地です。たまに第一~第三エリア民が春日地区に飛ばされることがあり、その際は移動に苦労します。
個室は比較的きれい。ただ、共用棟が無いことと、室内に洗面台がないことはマイナスポイントだといえます。
地区により環境は異なりますが住んでしまえばどうにかなってしまうものです。
不便な点も、同じ宿舎に住む者同士で愚痴を言い合ったり、助け合ったりして乗り越えていくのは楽しいものですよ。アパートや宅通では味わえない連帯感が味わえるのですね。
つくいえではアパート・宅通と比較した宿舎の情報をどんどん発信していきます。
筑波大学を目指す受験生や、合格が決まったみなさんは是非参考になさってくださいね!
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