【半年で筑波大 院試合格!?】筑波大学院に合格するためには？試験内容や対策ポイントまで！

こんにちは、つくいえ事務局の上野です！

今回の記事では筑波大学の大学院入試について詳しくご紹介していこうと思います。かくいう私も半年間の対策でMARCHから筑波大学大学院入試に合格した筑波大院試経験者です！研究分野は未経験でしたが、人間総合科学研究群の情報学学位プログラムとデザイン学学位プログラムの２つの分野で合格をいただくことができました。

そんな私の体験談も織り交ぜながら、

・筑波大の大学院入試の難易度は？
・どうやって決めたの？
・なにから始めたらいいの？

このような疑問をスッキリ解消していきます！ぜひ最後までご覧ください！

筑波大学の大学院の魅力

筑波大学は地方に位置しているにも関わらず、全国の学生が入学を希望している毎年人気の大学です。そんな筑波大学の魅力はいったいどこにあるのでしょうか？

トップクラスの研究力

やはりなんといっても一番の魅力は研究力です！筑波大学といえば理系のイメージが強いことからもわかるように、研究実績が高いので、それを根拠づける充実した教授や施設が揃っています。大学院のように研究を中心に学生生活を送る場所としては、筑波大学はぴったりです。専攻分野を最前線で学び、実績を残したい人は筑波大学を検討してみることをおすすめします！

環境が学びにうってつけ

筑波大学って周りになにもなくない？と思ったそこのあなた！その通りです！！本当に何もありません！！笑。ただ逆にそこが学問を極めるにあたっては最適なのです。何もないということは目移りする娯楽がないので、一つの学問に徹底的に集中できる環境にあるといえます。さらに広大な土地を利用して、大学内には日本有数の研究設備が揃っており、自分の興味ある分野は充実した施設をふんだんに利用して、満足いくまで研究に没頭することができます。

教授のコネがある

筑波大学の教授は、一般企業にコネをもっている人が多いという噂も。そもそも筑波大学は理系と体育会のレベルが高いので、企業から重宝される人材ではあります。その上で、さらに共同研究のため大手企業と繋がりがあったり、界隈で名前が知られている教授だと直々に企業から声がかかることもあるとか…？筑波大学では教授次第で、就職先に困ることはないかもしれません。

筑波大学に決めた理由

ちなみに私が筑波大学を志望した理由は主に３つあります。

1つ目は「国立で学費が安いこと」です。もとは私立の大学に通っていた私でしたが、自分で選択した大学院という道に、親がお金を払ってくれるわけもなく…そうなると自分で学費を負担することになりますが、私立大学院の学費は年間で平均100~150万ほどであるのに対し、筑波大学大学院の学費は年間53万円と半額以下に抑えられたため、迷わず受験することに決めました。また筑波大学は奨学金制度も充実しているので、実際に今は奨学金を貰いながら学生生活を送っています。金銭面は大学院を考えている学生のほとんどが当てはまる悩みではないでしょうか。自分で学費を負担する場合は、国立を選ぶのがおすすめです。

2つ目は「教授と研究室の雰囲気」です。他大学の大学院入試をするにあたって研究室訪問が必須項目としてあると思いますが、筑波大学に訪れた際の教授や研究室の先輩方の雰囲気がとてもよく、ここで2年間過ごしたい！という思いが最終的に筑波大に受験を決めた理由でもあります。

どんなに研究実績が優れていても教授が意外と冷たかったり、先輩方の治安が悪かったりして、諦めることはよくあります。自分の大事な時間を費やす場所が本当にそこでいいのか、いまいちど問い直してみてください。研究室訪問はそれほど重要な工程であるということです。

3つ目に「学歴ロンダリングができるから」です。

ストレートに表現してしまいましたが、正直なところここがかなり大きく占めています。冒頭でもお伝えしたように私の大学はMARCHでした。世の中からみるとそこまで見下されるような学歴ではなかったのですが、私的にはかなり学歴コンプレックスがあったので、自分のやりたい分野と条件の中で最もランクの高い大学を選びました。偏差値比較サイトをくまなく調べたり友人にどこの大学がいいか聞いたりするなど、とにかくみんなからすごいと思われる大学にいきたかったのです。(実際周りからの見られ方は変わりました笑)。自分の今の現状に満足していない人は、一度大学院入試に挑戦してみる価値はあるでしょう。ただそんなに甘いものではないので、しっかり熱意を持って取り組むことが大切です！

筑波大学院の倍率

令和5年度のデータでは、筑波大学大学院修士課程の倍率は1.8倍でした。日本全体の修士の入試倍率は1.6倍であるため、筑波大学の大学院入試の難易度はやや高めであるといえます。では各研究群ごとの入試倍率を見ていきましょう。

平均以上の倍率になっていたのは、青色でマークした人文社会科学研究群・ビジネス科学研究群・人間総合科学研究群でした。この3つは共通して文系(人間総合科学のみ文理)の学問で、毎年高い倍率になっています。

半年で合格！筑波大学院入試までの対策スケジュール

試験日程

修士でみると基本的には推薦が7月、一般試験が8-10月または1-2月ごろにあります。それぞれの研究群や学位プログラムによって日程が異なるので、ここでしっかり確認しておきましょう。
※この表はあくまでも2024年に確認したものなので、不安な方はご自身でサイトを確認しておいてください。

4月入学の場合

このように分野によって試験日程が異なっており、スケジュールの立て方が変わってきます。もし大学時代の成績がいい学生は、推薦を受けてみるのもいいかもしれません。推薦の方が倍率が低い上に、もし落ちても本番の練習として感覚を掴んでおくことができるので、日程まで余裕があれば是非挑戦してみてください！

半年間の具体的な対策スケジュール

大前提として対策は1年前から行っておくことをおすすめします！私は大学院入試を決めたのがそもそも遅かったので、半年間激詰めしましたが、もっと前からやっておけばよかったと何度も思うくらいしんどかったです笑まだ当日まで余裕がある方は、きちんとゆとりのあるスケジュールを立てて本番に挑んだ方がいいに決まってるので、参考程度にみてくださいね。

では、最も多い8月後半の入試を想定したスケジュールをご紹介します。その他の研究群は自分の受験する日程から逆算して当てはめてみましょう。

・2月　：TOEIC受験
・3月　：TOEIC受験
・4月　：TOEIC受験 / 研究室訪問
・5月　：TOEIC受験 / 研究室訪問
・6月　：提出書類準備 / 研究計画書記入
・7月　：面接練習 / (筆記対策)
・8月　：面接練習 / (筆記対策) / (小論文対策)

こちらが怒涛の半年間の院試スケジュールになります。私は面接とTOEICが中心だったためこのような日程ですが、筆記や小論文がある場合は()に示したスケジュールになると思います。今見ても勢いだけで挑戦していたので、教授や先輩の助けがなければ絶対に成り立たないスケジュールだったと思います…。本当に感謝です。本来であればTOEICは学部3年の間である程度点数をとっておくべきですし、研究室訪問も4月までに終わらせておくのが理想的です。(私の場合は教授が優しかっただけで、忙しくて断られることもあるそうです汗)

優先順位としては、

①TOEIC受験→②研究室訪問→③研究計画書→④提出書類準備→⑤試験対策
の順番です。筆記試験があって出題範囲がわかっていれば、研究室訪問の段階で基礎固めまでしておきましょう。入念な準備がきっと合格に一歩ずつ近づけてくれます。

筑波大学院 試験内容

受験するにあたって、まずは募集要項をしっかり読んでおくことが重要です。自分には受験資格があるのか、そこをきちんと確認してから対策をした方が安心して受験勉強ができますよ。さて、試験内容に関してですがこちらも研究群によって全く異なります。こちらも試験日程同様に、2024年度時点の内容になっているため注意が必要です。

【筑波大学大学院　募集要項】

修士課程一般入試

TOEICには具体的なボーダーは設けられていませんが、600点以上ないと厳しいと言われています。点数が低くても受験はできますが、高い方が合計点に大きく加算されるので、1年前から試験対策をしておくべきです。

専門科目では知識を問われる学力試験と小論文の２種類あります。学力試験では早めに研究室の先輩から過去問をもらって、繰り返し解いていくことで定着させましょう。小論文は専門知識だけでなく事例収集が必要になる場合もあるため、自分なりに表にまとめたりして幅広く調査しておくことが重要です。最後に口述試験ですが、基本的には研究計画書に関する質疑や志望動機について深ぼられます。時間がとにかく短いので、そこで自分の熱量や計画性をアピールすることと、わかりやすい表現を意識してください。自分が言いたいことだけ喋ってても、相手の不明点が解消されないまま時間がすぎてマイナスポイントになりかねません。面接は「簡潔にわかりやすく」です！

内部進学は有利？

結論からいうと、筑波の大学院入試は内部進学でも全然落ちます。内部も外部も関係なくいち受験者として扱われるので、研究室の教授が欲しいと思わなかった学生は余裕で不合格になります。そのため内部生でも油断は禁物です！教授とめちゃくちゃ仲良しとかであれば話は別かもしれませんが…笑

聞くところによると、筑波大学では全学群の授業を受けることができ他分野に触れる環境が多いからか、大学院では別分野を受験する筑波大生が多くいるそうです。したがって基本的には外部生と同様の対策が必要なので、きちんとスケジュールを立てていくことが大切です。逆に外部生はチャンスです！油断している内部生に勝る積極性や計画性をガンガンアピールすることで合格を掴み取っちゃいましょう！

穴場領域はあるの？

前述した入試倍率から、文系の研究群はかなり倍率が高く、例年内部生でも落ちる人が多くいます。逆に理系の研究群は倍率が低く、とくに生命地球科学研究群は倍率が1.3倍と他に比べると入りやすいといえます。中でも2024年のデータでは環境科学学位プログラムや山岳科学学位プログラムは、募集人数に対して志願者数が少ないためほぼ全員合格しています笑

ただなんにも対策しないで受かるとはいってませんよ！あたりまえですが、筑波大学院生としてふさわしいと思われる姿勢を示すことが大前提になります。筑波大学大学院にどうしても受かりたければ、この研究群なら可能性があるかも…(?)

筑波大学院に合格するためのポイント３選

筑波大学だけでなく大学院受験全体にいえることですが、大学受験より余裕〜と思っていると痛い目をみます。大学受験では自分の学力だけが問われていましたが、大学院では研究内容の論理性・計画性・実現性はもちろん、志望動機の熱量が問われます。つまり本当にここで学ぶ意欲があるのか？この人にそれができるのか？を問われています。意志を示すための根拠となるのが、試験の合計点です。つまり口述だけうまくても、合格できないということです。捨て科目はありません。全ての科目で合格ラインを超えるようにしておきましょう。

① 英語の学習をしよう

英語の筆記試験がある研究群もありますが、ほとんどは事前に提出するTOEIC/TOEFL/IELTSのいずれかの点数が100点満点換算されます。英語が得意な人もここで得点を稼いでおいて損はしません。唯一何度も対策できるテスト項目なので、点数は伸ばせるだけ伸ばしましょう。理想は学部3年生の10月あたりからコツコツ受験し、5月ごろまでに+200点を目指してください。

大学院試験でのTOEICは他の科目に苦手意識がある学生の助けになります。自分は口述試験に自信がないからと、本気でTOEICの勉強をした結果、半年間で+300点あげた先輩もいました。それほど大事な科目なので、スコア反映期間内はTOEICに全力を注いでください。

② 先輩を頼ろう

筆記試験では過去問が必要ですが、大抵研究室訪問にいって先輩にきけばもらえます。大抵の人はそこで終わってしまいますが、もっとずうずうしくなってもいいんです！！先輩方もただの学生なので、自分の研究室に興味を持ってくれた子にはどんなことでも教えてくれます。

私は連絡先を交換したあと、わからないことや不安なことがあればささいなことでも相談していました。先輩から聞いた試験対策方法を真似て勉強したり、実際に使っていた小論文の参考書をもらったりしていました。試験当日の注意点やコツなど、学生視点のアドバイスがあることで、時間がない中でも自信をもって挑むことができました。頭のいい友人でも親でも教授でもない、先輩という院試経験者が一番自分の悩みをわかってくれます。そんなわかってくれる相手が一人いるだけでも心の余裕が変わるので、先輩に対してちょっとだけ、ずうずうしくなってみてください。

③ 研究内容を話せるようにしよう

大学院試験ではやりたい研究を決めておく必要があります。口述試験や書類審査でもみられる、言わばメインの項目です。ここに説得力がないと合格は難しいとされています。研究計画書では、背景や目的・研究手法まで細かく示すことになります。漠然とやりたいという気持ちの場合でも、手法を徹底的に調べてそれが本当にできるのかまで考えておかなければなりません。自分の学部時代の研究を提出することもあるかもしれませんが、必ず教授に確認してもらってください。

口述試験対策では先輩同様、教授と何度も面接練習をしましょう。質疑では全く予想できない質問が飛んできます。教授に見せることで予想される質問を先に伝えてくれるので、面接に耐性がつくようになります。ですが試験当日に、本当に考えていない箇所を指摘された場合は、「今後の研究の参考にします」くらいの回答で全然大丈夫ですよ。気負わずリラックスして挑んでください。

そして面接は「簡潔にわかりやすく」が重要です。余裕があれば親や友人などいろんな人に聞いてもらって、誰が聞いても理解できる説明ができたら完璧です。

最後に

いかがでしたでしょうか！

私はかなり無謀なスケジュールでしたが、ほとんど寝ずに対策して、何度も教授や先輩方と壁打ちできていたからこそ合格できたのだと思っています。(私は面接の質問用スライド20枚作りました。) 筑波大学を受験する学生は全国でも優秀な学生が集まってきます。準備不足は優秀な教授たちにはすぐバレてしまいます。本気で筑波大学大学院に合格したいのであれば、「迷惑に思われるくらい教授や先輩の力を借りてでも合格してやる！」という強い意志を持つことが、合格のコツかもしれません。

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