つくばは研究学園というイメージがあるので、地方の割に都市開発がされていて、栄えていると考えている人も結構多いが、つくばエクスプレス線つくば駅を降りて数十歩歩けばその現実は壊れる。高いビルはなくなり、平たく伸びた広大な建物や、田畑が目に入り、むしろ未開拓な土地が目に余る。
そんなつくばは夜になると本当に真っ暗。私が筑波大学に入学して新歓で先輩のアパートでお茶会をした深夜の帰り道は何も見えなかった。新しい土地で、自分がどこにいるのかもわからない状態だったので、非常に危険だ。付近一帯が停電しているのかとも考えていたが、標準的な暗さだと知り、愕然とした記憶がある。迎えをしてくれる先輩が後光のさしている神様のように思えたものだ。
そんな夜は真っ暗なつくばだが、高い建物もなく、真っ暗なお陰で空を見上げると星がよく見える。東京から都落ちしたような気分にもなった新生活も、コレを見ると悪くはない、明日から頑張って筑波大学に慣れるぞ、なんて思ったりできるのだ。
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