つくばぬいぐるみ病院:筑波大学サークル取材
つくばぬいぐるみ病院(略してつぬびー!)とは?
つくばぬいぐるみ病院…ぬいぐるみを直してくれるサークル…?
サークル名を見てそう思いませんでしたか?それは、大きな間違いです!!!
つくばぬいぐるみ病院、略してつぬびーは、ぬいぐるみを使った「お医者さんごっこ」をして、
子どもたちに医療行為に親しみを持ってもらうと同時に、
紙芝居や劇を通じて保健教育を行うサークルです!
今年で設立10周年!なんと「ぬいぐるみ病院」という活動の発祥はドイツ!わお!!
世界各地にぬいぐるみ病院は存在しています!覚えておきましょう!
どうしてそんな活動をしているの?
「病院=怖い」というイメージは多くの子どもたちが持っているもの。
お医者さんを目の前にして泣いてしまったり、行きたくないなんて思ったり…。
でも病院に行かなければ治る病気も治らなくなってしまう。
子どもたちが医療行為に感じる恐怖心や良くない生活習慣を自分たちで変えられないか、
そんな想いからつくばぬいぐるみ病院の活動は始まりました。
「できるだけ多くの人がより健康になるように」という目標を掲げ、日々活動しています。
設立当初は活動する保育園が見つからない!なんてこともありましたが、
今では多くの保育園から声がかかるようになってきました!
活動日時
毎週金曜日 18;30~20:30
医学エリア4D棟 第1演習室
所属人数
医学生がいるので1年生~6年生までが所属していますが、
メインで活動しているのが、1年生~3年生で、16人(男:女=1:3)
今年の新入生は7人!(2014年7月現在)
部活と違って強制力はないので来られるときに来るというスタイルをとっています。
所属学類
医学、看護、知識、物理、生物、芸専保健の知識が少し必要となるので、
特に医学生が多いです。
ですが、芸専の人には紙芝居を作ってもらうなど、
自分たちの力が出せる範囲で活動をしていくので、文理関係なく募集しています!
新入部員は今後の活動で必要となる手作りのびーちゃん人形が貰えますぞ☆
年間費用
1000~2000円程度紙芝居や劇などの材料費として使います!
その他、新歓や追いコンの際は3000円程度集めることもあります。
年間スケジュール
年2回(春と夏)に保育園を訪問し、
紙芝居・お医者さんごっこ・劇などを通じて保健教育を行います。
不定期に児童館でも実施!(去年は5か所で行いました!)
5月にはつくばぬいぐるみ病院のブースを設けてつくばフェスティバルに参加します。
また、病院が主催するお医者さん体験に参加する時も。
基本はオファーが来たらやる!or自分たちがやりたいと思ったらやる!の二択です。
子どもたちを虜にした成長ホルモンくん!!
「早寝早起き」をテーマとした劇に、黄色いマントの成長ホルモンくんが颯爽登場!
「君たち!ちゃんと夜に寝ないと君たちの体や骨を元気にしてあげられないぞ☆」
その台詞を聞いた園児の1人が後日、
「昨日早く寝たのに成長ホルモンくん来なかったよぉ~!!」と先生に一言。
成長ホルモンくんが来るのを待っていたようです。なんと純粋な…!!
実際来たら成長ホルモンくん通報されちゃいますけどね(笑)
お医者さんごっこだって全力で!!
お医者さんごっこではまず学生が「ぬいぐるみさんどうしちゃったの?」と聞きます。
子どもたちの持ってくるぬいぐるみたちの病状は様々。
「ひもがほどけちゃったの…」
「よし!手術だ!ハサミ!」
「ハイ!」「チョキンッ!」(ハサミの音)
「手術っ完了!!!」
「し…心臓が止まってる!!!」
「心肺蘇生だ!!!」
「手からファイヤーが出ないよ!!!」
「うーん、一緒に考えよう!!」
どんな症状であれ真面目に学生が診断をし、
子どもたちに「おなかにお布団をかけて寝ようね」などの課題を出してあげます。
あまりに真剣過ぎて本物のメスを使いたくなることもあります。
医学生あるある。
サークルの一押し部分
子どもたちと触れ合うだけでなく、子どもたちのためになることをやっている点。
上手く話せない子どもにどうやって対応したらいいのかなど、
子どもとの接し方を学ぶことができます。
子どもたちも
「こないだのお兄ちゃんだ!」
といった風に覚えていてくれるなど嬉しいこともたくさん。
訪問する保育園は大体決まっているので、
子どもの成長を近くで見られるというのも魅力のひとつです!
どんな人に入部してほしいか
子どもと関わりたい人!(欲を言えば、モノを作るのが好きな人!です。)
取材された方のつくばぬいぐるみ病院に入った理由
私は単純に子どもたちと触れ合うことのできるサークルに入りたいと考えていていたんですけど、
今ではどっぷりとつぬびーの活動にはまっています。
子どもたちとどう関わっていくのか、
保健教育を通じて深く考えていける機会を頂けたのかなと思っています。
部員も優しくて面白い人が多くて、本当に楽しいです!
保健教育って、高度な医学知識が必要なのでは?と思うかもしれませんが
手洗いの仕方など一般的な知識さえあれば充分。
なんとかなります!
だから、文理関係なく、いろんな学類の人に来てほしいです!!
つくばぬいぐるみ病院について興味を持ってくれた方は、
ぜひこちらのサイトまで↓
http://tsunubee.wix.com/tsunubee
あとがき
びょういん…ビョウイン…ビヨウイン……ビョイーン…。
そのなんとも恐ろしい響きを持つ言葉に泣かされた子どもはどれくらいいるのでしょう。
つくばぬいぐるみ病院はそんな子どもたちの涙を笑顔へ変えるために日々活動しています。
もしかすると、ただ単に病院や医療に対するイメージを変えるだけでなく、
その子の未来をぐるりと変えてしまうかもしれないですね。
この経験がきっかけで医者になりたいと思う子どももきっと。
その子が筑波大学でつくばぬいぐるみ病院の一員として活躍するなんてことも。
医療を通じて子どもたちの今と未来を変えていく!
他のサークルにはない魅力をもったつくばぬいぐるみ病院!!
この記事を読んで少しでも興味を持ってくださった方は、
ぜひ、つくばぬいぐるみ病院に足を運んでみてくださいね!
■取材、文
つくいえサークル広報局 小関
取材をご希望されるサークルは@tsukuieか
是非お問い合わせフォームからご連絡ください。