大学生にとって、恋愛、は非常に大きなイベントです。大学のキャンパス内には、片思いで行き交う感情と、渦巻く性欲とルサンチマンと、時折生じる妥協の産物か理想の産物かわからないカップルが入り乱れています。
大学デビューという、ある種屈辱的な意味合いを持つ言葉がありますが、高校生の時に持てなかった人たちが「大学に入ったら、彼氏・彼女をつくるんだ」と語っていることがあります。そういう人たちが大学に入った途端に自分を変えようとする光景を半ば馬鹿にした言葉ですね。なぜ馬鹿にされるかという点ですが、人間、風貌を変えても中身が伴わないので、次第に馬脚を表し、周囲の人たちから無残なものを見る目で見られるようになっていくためですね。ああ、無残。
大学入学時点で、恋愛経験が豊富な人はさて置き、そうでない人は、概して人間関係に奥手です。普通のコミュニケーションをとるのも難しいのに、異性にアピールしても、うまくいくことは少ないでしょう。本当の近道は、まず同性の友人を作るということだと思います。友人の輪が広がっていけば、その中に、異性が紛れ込んでくる比率も上がるので、恋人をつくる確率もちょっとずつ増していきます。つまり、多くの人と話して、良好な人間関係を作るという基本的な行動の積み重ねが恋愛にも結果として現れます。
その過程において、必要なことがあります。まず、自分を孤独に追い込まないこと。人間関係をとにかく豊かにするための地道な作業をしてください。次に、性欲をコントロールすること。弾を入れた銃をデートに持っていくな、とかなんとかいう表現がアメリカにはあるそうです。異性とお近づきになる時には、男女問わず、ちゃんと性処理してから行けということですね。落ち着いた気持ちで他人と接することが大切です。