退去する際の部屋の状況次第で返ってくるか決まるのが敷金。
傷だらけの部屋のまま退去してしまうと、返金されないどころか追加で補修代を請求されることも。
荷造りや手続きで忙しいとは思いますが、できることをできるうちからやっておきましょう。
どこまで直すべき?
賃貸契約書に敷金で補修する項目が記載されている場合はそれに従います。
しかし、国土交通省が平成10年に出した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、貸主が敷金を使用して行う「原状回復」は『賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること』と定義されています。
つまり、カーペットの色あせや家具を置いた跡は敷金を使用して補修するものではないということです。
ということで、
壁が剥がれた・キッチンの壁に油が飛んでいる等の明らかに自分がつけてしまった汚れや傷は補修すべき、
となります。
補修ポイント
・ドアの傷
何かで引っかいてしまったドアの傷は、ホームセンターでクレヨン形の補修キットが販売されていますので、傷を埋めるようにそちらを塗りこんでみましょう。
濃い色をいきなり使ってしまうと見た目が浮いてしまいがちなので、薄い色から順番に重ねて周りの色に合わせていきましょう。
・剥がれた壁
剥がれた部分の壁紙がある場合は、接着剤でくっつけることが可能です。
空気が入らないように気をつけながら平らに貼り付けましょう。
・キッチンの壁の油汚れ
油汚れ用マジックリンを拭きつけたらすぐにラップでパックをしてしばらく置き、洗剤を浸透させます。
その後熱いお湯で洗い流すと落ちます。
・壁についた画鋲の穴
ティッシュを少しちぎって、爪楊枝を使って穴に埋め込むだけで驚くほど簡単に全く穴が目立たなくなります。
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