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【受験生向け】教育学類の全て|入試情報・受験対策を完全網羅

つくいえ編集部

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1.教育学類の基本情報

教育学類は、筑波大学の人間学群(第二学群)にある1つの学科のことを指します。人間学群は、心理学類、障害科学類、そして、教育学類の3つで構成されている学部のようなものです。

 

ここで、大学HPにある教育学類の説明を抜粋します。

教育学類
教育学類は、教育学-すなわち、教育をめぐる諸問題を科学的に解明し、その科学的な理解に基づいて教育の改善をめざす学問的な営為である教育学-を学ぶことを通して、現代社会が求める教育学的専門知識を有する人材を育成することを目的とします。

 

つまり、教育学をさまざまな角度から総合的に学ぶことができる学類です。元々筑波大学の前身が東京師範学校(のちの東京教育大学)という教育系の学校でした。

その伝統を引き継いだ教育学類は、「教育学の総本山」と呼ばれています。

 

教育学類には、大学2年次になるとコースが分かれます。

小学校教員免許の取得を強く希望する学生だけは「初等教育学コース」に所属し、そうでない学生は「教育学コース」に所属することになります。

 

「初等教育学コース」に所属する学生は、「学校教育開発系列」に含まれる授業を集中的に学びます。

 

学校教育開発系列

フォーマルな教育の場としての学校が、日々成長を遂げる児童・生徒の学習・生活環境として、どうなっているのか、どうすれば、学習と生活を支援するよりよい環境になるのかを探求する系列です。この系列には、社会認識教育論、言語教育論、科学教育論、文学教育論など、教科教育学に関わる授業科目や、教育工学、教育臨床学、学校カウンセリング論などが含まれます。

 

また、「教育学コース」に所属に所属する学生は、「人間形成系列」「教育計画・設計系列」「地域・ 国際教育系列」という3つの系列の中から、特に関心のある系列を1つ選び、その系列に含まれる授業を集中的に学びます。

 

人間形成系列

ヒトはどのようにして人間になるのか、教育という営みは、どのように変化してきたのか、という基本的な問いを探求する系列です。授業科目としては、教育哲学、日本教育史、西洋教育史などがあります。

 

地域・国際教育系列

教育という営みを、地域の中の教育というローカルレベルから国際社会の中の教育というグローバルレベルまで視野に入れながら、そこにおける社会的(経済的、政治的、文化的)文脈との関わりの中で、解明することを中心的な主題とする系列です。この系列の授業科目は、教育社会学、生涯学習論、比較教育文化論などの基礎理論的なものから、教育援助政策論、人権・平和教育論、国際理解教育論などの具体的な実践に関わるものまで多彩です。

 

教育計画・設計系列

システムとしての教育という側面に着目して、教育のシステムはだれが計画し、どのような考えで設計され、そして、どう動いているのか、あるいはまた、これからの教育システムはどのような考えで計画し設計すればよいのかを中心的な問いとして探求する系列です。ここには、教育制度論、教育行政・財政論、教育法制論、学校経営論などを通して、教育が行われる場を支える土台に関わる諸問題について理論的・実証的に学ぶことになります。

 

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2.教育学類には何人が入学できるの?

実際に、毎年「教育学類」には何人の受験生が入学するのか。それは35名程度となります。入試形態ごとの募集人数を以下に記載します。

 

【2021年度募集人数】

入試形態

人数

推薦入試

7

前期入試

22

後期入試

3

総合選抜

(入学者の2年次受入人数)

3

 

その他、「国際バカロレア入試」「私費外国人留学生入試」「編入学試験」などの入試形態もあります。こちらは、年によって0~2名の入学者です。入学する学生がいない年もあります。

 

3.教育学類に入ると取得できる資格や就職先は?

教育学類に入学すると、どんなメリットがあるのでしょうか。

 

取得できる資格は?

取得できる資格は、以下の通りです。

 

■ 社会教育主事:道及び市町村教育委員会の事務局に勤務し 、社会教育についての専門的・技術的な指導と助言を行なう職員になることが出来る資格です。

 

■ 学芸員:博物館、美術館、動物園などにおいて、資料の収集、保管、展示などを担当する専門の職員になる事が出来る資格です。

 

もちろん、上記の資格取得には、教育学類で行われている”特定の授業”を履修し、単位を取得する必要があります。「どの授業を取るべきか」については、入学後に教育学類の学生支援室に相談してみるとよいでしょう。

 

(参考URL) 教育学類 学生支援室

https://www.bres.tsukuba.ac.jp/students/

 

筑波大学は教員養成大学ではありませんが、小学校・中学校・高等学校の教員免許が取得できます。

国語、社会、英語、あるいは、数学、理科の教員免許を取得し、都道府県の教育界でリーダー的な地位について活躍している卒業生も少なくありません。

毎年、学校の先生として就職する卒業生もいます。

 

4.教育学類の入試対策編:入試科目と配点を知ろう!

先の章で、教育学類の主な入試形態を記載しました。本章では、入試形態ごとの入試科目と配点について記載致します。

 

推薦入試

 

➀ 小論文:300字程度

② 面接:30分程度

 

配点の表記はありません。「小論文」「面接」の結果を受けて、総合的に合格者を判断することとなります。

 

一般前期入試

一般前期入試の入試科目・配点は以下の通りです。

①センター試験

 

5教科5~6科目

【国語】国語(100)

 

【数学】数I・数IA・数II・数IIB・簿記*・情報*から1(100)

 

【理科】物基・化基・生基・地学基から2,または物・化・生・地学から1(100)

 

【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](100)

 

【地歴・公民】世A・日A・地理A・世B・日B・地理B・現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)

 

 ※理科は、「基礎2科目」または「発展1科目」から選択

  • 選択→地歴・公民から1

 

合計で500点満点で、算出。

 

② 個別試験(二次試験)

 

外国語+その他1教科の計2教科(500点満点)

 

【外国語】英・独・仏・中から1(250)

 

《国語》現代文B&古典B

 

《地歴》世B・日B・地理Bから1

 

《公民》倫理

 

《数学》数I&数A&数II&数B(数列・ベクトル)&数III

 

《理科》「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」・「地学基・地学」から1

 

  • 選択→国語・地歴・公民・数学・理科から1 (250)

 

一般後期入試

 

2021年度入学生から、後期日程による募集も始まりました!

 

①論述 (50点)

 

②大学入学共通テストの成績 (計500点)

 

5教科5~6科目

【国語】国語(100)

 

【数学】数I・数IA・数II・数IIB・簿記*・情報*から1(100)

 

【理科】物基・化基・生基・地学基から2,または物・化・生・地学から1(100)

 

【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](100)

 

【地歴・公民】世A・日A・地理A・世B・日B・地理B・現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)

 

 ※理科は、「基礎2科目」または「発展1科目」から選択

  • 選択→地歴・公民から1

 

合計で500点満点で、算出。

 

前期試験の予想倍率が4に大してこちらは予想倍率10倍になります。

 

【一般(前期・後期)入試_配点まとめ】

試験の区分

国語

地歴

公民

数学

理科

外国語

配点合計

センター試験

100

100

100

100

100

500

個別学力検査

(

            250

      )

250

500

計 

1000

 

【後期】

試験の区分

国語

地歴

公民

数学

理科

外国語

論述

配点合計

センター試験

100

100

100

100

100

×

500

個別学力検査

×

×

×

×

×

50

50

550

 

5.教育学類の一般入試(前期・後期)合格ライン

 ~最高点・最低点・平均点はどれくらい?~

2018年-2020年の過去3年間の合格者の最高点・平均点・最低点を記載します。

下記の表を確認頂いた上で、

 

・センターは何割とらなきゃいけないの?

・二次試験で稼がなきゃいけない点数は?

の2点を解説します。

 

【前期】※800点満点

年度

最高点

平均点

最低点

2018

659

613.4

581

2019

718

637.8

607

2020

690

617.5

585

 

2020年までは400:400の合計800点満点でした。

2020年度において、センター試験で8割の点数をとったと仮定すると320点。

その場合二次試験では265点、つまり67%以上の点数をとると合格できる計算になります。

 

また、上述の通り2021年度から後期日程の募集も開始されました。

 

筑波大学の後期試験を受ける学生は、東京大学・東京工業大学・京都大学・大阪大学など旧帝大の前期試験を受けている可能性が大きいです。

 

そのため、センター試験の対策を徹底し、高得点を出すことが一番の対策になります。

 

6.教育学類の入試対策編:センター試験のオススメ勉強法は?

センター試験科目は前期試験で5~6科目必要になります。配点も全科目それぞれ100点となっています。つまり、偏りなく、全ての教科を対策する必要があります。

今回は、筑波大教育学類の先輩方が書いてくれた「合格体験記」を参考に、オススメの勉強方法を抜粋します。

 

まずは、センター過去問題集を解きまくれ!

苦手科目を克服し、60点以上は獲得する事。そして得意科目は、満点近くを確実取り切れるように対策をする必要があります。

 

その上で、量をこなすことは重要です。まずはセンター試験過去10年分を、解き切りましょう。その上で「苦手科目」「得意科目」を明らかしましょう。

教育学類の先輩の中には20年分の赤本を解いた方もいます!そのくらい、過去問は重要です。

 

もちろん、苦手科目は、間違った問題を中心に何度も解きなおす。

得意科目は満点が取れるように、ケアレスミスを無くす。そして、応用問題を別の参考書で解いておきましょう。

 

2021年度から出題形式は変わりますが、過去問対策が効果的であることに変わりはありません。

 

以下、先輩方のオススメ勉強方法を抜粋します。

教育学類2018年入学_U.Tさん

各教科なんでもいいので参考書or教科書をまるまる暗記して試験に臨み、結果が返ってきたと同時に間違えた問題の単元を再確認するという方法をひたすら繰り返していました。

 

教育学類2020年入学_Aさん

センターの過去問を重点的に行いました。模試なども入試の雰囲気を経験する上では有効ですが、やはり問題への対策としては過去問が最も有効であると思います。今年は大学共通テストとなり形式が変わっているのでなんとも言えませんが、少なくとも試行問題は必ず解いておいたほうがいいと思います。

教育学類2017年入学_F.Sさん

基礎をまずしっかり固めてから、過去問を20年分くらい解きました。基礎の部分に関して言えば、私は理数系の科目が苦手だったので参考書や予備校の授業を活用しながら、理数系科目の勉強時間を増やすことでカバーしました。筑波大学を受けるレベルであれば、得意科目はセンター試験に関して勉強する必要はないと思います。(ただし慣れは必要)過去問は分からない箇所を理解してから次年度に進むようにしてました。また、本番のような気持ちで望むようにしてました。

 

7.教育学類の入試対策編:一般前期入試のオススメ勉強法は?

 

教育学類の特徴として、二次試験を得意科目からなんでも選べるという特徴があります。以下はその選択肢です。

 

《国語》現代文B&古典B

 

《地歴》世B・日B・地理Bから1

 

《公民》倫理

 

《数学》数I&数A&数II&数B(数列・ベクトル)&数III

 

《理科》「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」・「地学基・地学」から1

 

その中でも特に、教育学類の先輩は地歴を選択しています。

教育学類2017年入学_F.Sさん

教育学部は英語+1科目(数学、世界史など)だったので、センター試験が終わってからは私立大対策と並行しながら勉強を進めていました。英語は私立大の方が難易度が高いので、筑波大学の英語の問題にはさほど苦労しませんでした。 私は世界史を選択したのですが、問題形式が400字記述×4題と最初は驚かされました。質問内容は基礎的なので、流れを覚えておくことが重要です。また、教科書の内容が書けていれば減点はされません。なので、ストーリーを創りながら歴史の流れを理解して、教科書の重要箇所を全部暗記しました。

誰もが最初は驚く400×4の文章題。対策としては単語暗記よりもストーリーの流れが重要です。

教育学類2017年入学_Iさん

二次試験は地理を選択したのですが、筑波大の地歴公民は400字の大論述なので、まずはその分量と時間配分になれるところから始めました。ただ、地理の場合は突拍子のない問題は出ないので、センターレベルの基礎知識をつなぐ作業を行い、センター後から本格的に2次試験の勉強を始めました。対策としては問題を解き先生に添削してもらうという形式をとりました。特に筑波大の地理の大きな特徴は読図問題が出る点なので、様々な観点(気候、地形、土地利用、農業、工業などなど)から論述できるように数をこなしました。ただ、いかんせん同様の問題が筑波大以外に少ないので、同傾向の九州大や大阪大、また東京大の論述問題なども解きました(私立大の受験地理は知識偏重なので筑波対策にはならないと思います)。

 

どの教科にも言えますが、他大学の問題を解くこともコツの一つです。地理のようにマイナーな試験は特に参考になります。

教育学類2015年入学_Y.Mさん

・英語:まずは過去問を「見る」。筑波は長めの文章と英作文が少し。

他大学と比べてさほど難しいものではないと思います。

単語、文法は自信を持てるくらいに。ただ、この時点で知識の穴埋め程度の労力になるように、日々学習してください。

2次試験の和訳は分構造が理解できなければ困難です。S,V,O,C,Mなどに分解することがいかに大切かを知ることになります。使用参考書は「英文読解の透視図(研究社)」です。「英文解釈の技術100(桐原)」を使うくらいならこちらを勧めます。まとまっているので。どちらにせよ、3周はして、内容の理解に努めてください。

英作文は添削してもらってください。基本の文法が頭に入っていないとミスをしがちなので、そちらも随時。

 

・国語:こちらも過去問をまずは「見て」ください。古文には和歌を絡めた問題が出ているのが分かります。これが厄介なので、掛詞、枕詞などは覚えてください。助動詞や単語も欠かさずに。漢文もやさしいものではないように感じました。句形はもちろん、単語も覚えてください。

解いた問題は先生に添削してもらわないと、答案と照らすだけではよくわからないと思います。添削を勧めます。

 

先生に添削してもらうことは合格への近道です。

先輩のアドバイス通り、学校の先生や塾の先生に添削してもらいましょう!

 

8.教育学類の入試対策編:推薦入試・AC入試・後期2次試験の面接対策方法

 

推薦試験の面接は具体的な出題傾向は、非公表となっています。

しかしながら、専門的な知識を聞かれる事は少ないです。

 

・学生時代に頑張ったこと

・教育学類でやりたいこと

・高校時代の国際的なテーマを課題とする探究的な学習や国際交流

などを中心に深く掘り下げられる傾向があります。

 

具体的な対策方法は

・教育学類のパンフレットを熟読する

・オープンキャンパスで先輩の話を聞く

・学生時代に頑張ったことを、スラスラ言えるように先生と練習する

・高校時代に社会活動や国際交流の経験をする

といったものが効率的です。

 

9.教育の在校生に聞いた!入学後の良かった事やGAPは?

本章では、教育学類の先輩方が書いてくれた「合格体験記」を参考に、「入って良かったな」「GAPに感じた」こと抜粋しました。

 

良かった事

A.Mさん

筑波大学の教育学類は非常にレベルが高いです。先生たちも一流の研究者ばかりで授業も面白いものが多く学ぶことは数多あると思います。また自分の好きな授業(他学類)の授業を好きなだけ取れる大学は殆どないため、その点は非常にありがたいです

GAPについて

U.Kさん

教育学類ですが教員養成ではないため、教員免許を取得する上ではかなり大変なことを入学してから知りました。特に、他学類の授業が色々な事情で受講できない場合もあるので、教員になりたい人は注意が必要です。しっかりと、事前に調べておきましょう。

“教育学類”は名前の通り、教育について広く学べる学類です。

しかし一般的な「教育学部」と違い、教員養成を主としておらず、教育学がメインになっています。あなたが何を学びたいのか、得たいのかしっかりと考えた上で目指しましょう!

10.最後に

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