目次
1.情報メディア創成学類の基本情報
情報メディア創成学類は、筑波大学の情報学群にある1つの学科のことを指します。情報学群は、情報科学類、知識情報・図書館学類、情報メディア創成学類の3つで構成されている学部のようなものです。
情報メディア創成学類は、コンテンツテクノロジーやネットワークメディアに関する専門的な知識・スキルを身につけることのできる学部です。
ここで、大学HPにある情報メディア創成学類の説明を抜粋します。
- 情報メディア創成学類
- 情報メディア科学と処理技術に対する豊かで有機的に結びついた知識と領域 横断的な学力,幅広い視野と思考能力を養い,これらを基に,これからのネッ トワーク情報社会における新しいコンテンツとネットワークメディアを創成 できる能力を身に付けた技術者,研究者を育成する。
専門的な科目は大きく分けると、コンテンツそのものに関わるコンテンツテクノロジーに関する科目群とコンテンツが展開される場であるネットワークメディアに関する科目群に分類できます。それに重なる形で,人間・文化・社会・芸術などに対する広い視野や教養、感性を養う科目群も展開されていて、専門的に深く学ぶことができます。
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2.情報メディア創成学類には何人が入学できるの?
実際に、毎年「情報メディア創成学類」には何人の受験生が入学するのか。それは50名程度となります。入試形態ごとの募集人数を以下に記載します。
【2021年度募集人数】
入試形態 | 人数 |
推薦入試 | 8 |
前期入試 | 20 |
後期入試 | ‐ |
総合選抜 (入学者の2年次受入人数) | 18 |
アドミッションセンター入試 | 4 |
その他、「国際科学オリンピック特別入試」「国際バカロレア入試」「私費外国人留学生入試」などの入試形態もあります。こちらは、年によって0~2名の入学者です。入学する学生がいない年もあります。
3.情報メディア創成学類に入ると取得できる資格や就職先は?
情報メディア創成学類に入学すると、どんなメリットがあるのでしょうか。
取得できる資格は?
取得できる資格は、以下の通りです。
■ 高等学校一種免許状(情報)
ほとんどの人がとりませんが、とることはできます。
もちろん、上記の資格取得には、情報メディア創成学類で行われている”特定の授業”を履修し、単位を取得する必要があります。「どの授業を取るべきか」については、入学後に情報メディア創成学類の学生支援室に相談してみるとよいでしょう。
(参考URL) 情報メディア創成学類 学生支援室
https://www.mast.tsukuba.ac.jp/index.html
情報メディア創成学類の大学院進学率は約60%と比較的高い割合になっています。これは、最近の企業(特に大企業)からの理工系学生に対する求人が、大学院学生を優先する傾向が見られることを反映しています。
主な就職先は、情報・通信系とネットサービス系で半分以上をしめますが、その他の様々な業種にも幅広く就職しています。情報系エンジニアはあらゆる業種で必要とされており、あまり不況に影響されないのも強みの1つです。
4.情報メディア創成学類の入試対策編:入試科目と配点を知ろう!
先の章で、情報メディア創成学類の主な入試形態を記載しました。本章では、入試形態ごとの入試科目と配点について記載致します。
推薦入試
配点の表記はありません。「小論文」「面接」の結果を受けて、総合的に合格者を判断することとなります。
➀ 小論文
② 面接
一般前期入試
一般前期入試の募集人員は30名から20名に減り、後期入試は廃止になりました。そのため、倍率が高くなる可能性があります。
一般前期入試の入試科目・配点は以下の通りです。
➀ センター試験
国語、地歴公民、数学、理科、外国語の5教科7科目の受験が必要。
・国語:200点
・地歴公民:100点
※世A、世B、日A、日B、地理A、地理B、現社、倫理、政経、倫理・政経から1つ選択。
・数学:200点
※数Ⅰ・A、数Ⅱ・B、簿、情報から1つ選択。
・理科:200点
※物基、化基、生基、地基から2つ、もしくは、物理、化学、生物、地学から1つ選択。
・外国語:200点
※英語(リスニング含む)、独、仏、中、韓から1つ選択。
合計で900点満点で、算出。
② 個別試験(二次試験)
外国語(英語)と数学の2教科2科目の受験が必要。
・外国語(英語):400点
※英、独、仏、中から1つ選択(事前選択)。
・数学:400点
※数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数Bから出題。
合計で800点満点で、算出。
【一般(前期)入試_配点まとめ】
試験の区分 | 国語 | 地歴 | 公民 | 数学 | 理科 | 外国語 | 配点合計 | |
センター試験 | 200 | 100 | 200 | 200 | 200 | 900 | ||
個別学力検査 | × | × | 400 | × | 400 | 800 | ||
計 | 200 | 100 | 600 | 200 | 600 | 1700 |
5.情報メディア創成学類の一般入試(前期)合格ライン
~最高点・最低点・平均点はどれくらい?~
2018年-2020年の過去3年間の合格者の最高点・平均点・最低点を記載します。
【前期】※1700点満点
年度 | 最高点 | 平均点 | 最低点 |
2018 | 1392 | 1219.8 | 1154 |
2019 | 1402 | 1296.1 | 1233 |
2020 | 1444 | 1329.6 | 1261 |
6.情報メディア創成学類の入試対策編:センター試験のオススメ勉強法は?
センター試験科目は前期試験で7科目必要になります。配点は高く、2次試験よりも割合が高くなっています。センター試験で失敗すると大きく影響します。また、地歴公民以外は200点満点なので、苦手科目もある程度点数をとれるようにしなければなりません。
今回は、筑波大学情報メディア創成学類の先輩方が書いてくれた「合格体験記」を参考に、オススメの勉強方法を抜粋します。
以下、先輩方のオススメ勉強方法の抜粋です。
情報メディア創成学類2017年入学_Aさん
駿台、河合塾、z会など各社が出している予想問題集をやりました。実際のセンター試験や模試のように一日を使って解いて、その後の2~3日間を使ってしっかりと復習をするというようにしていました。センターの過去問を使うでも構わないのですが、予想問題集のほうがなんとなくテンションが上がるので個人的におすすめです。
情報メディア創成学類2011年入学_O.Dさん
まず、夏までに必ず全教科の総復習をすること。この復習は必ずしも一個一個を完璧に理解しようとせずに、その教科の全体をとらえることが重要です。そうすることで教科ごとにかけなければいけない時間が見えてきて、夏以降の勉強の計画が非常に立てやすくなります。
また、センター試験はとにかく数をこなすことが大切だと思います。最初はマーク式という形式に戸惑うことも多いと思いますが、数をこなすことで選択肢の絞り方、時間配分などがだんだんわかってきます。たくさんの模擬試験などがあると思いますが、その一つ一つを大切にしてしっかり復習をしていくことが重要です!
2次試験対策なども考慮して、スケジュールはしっかり立てて実行していくことが大事です。また、センター試験の配点が高い分、基本的な問題を何度も復習してしっかり身につけていくことが大事です。
7.情報メディア創成学類の入試対策編:一般前期入試のオススメ勉強法は?
情報メディア創成学類の2次試験は英語と数学の2科目のみなので、集中的に深く勉強する必要があります。400点ずつと配点も高くなっているので、集中的に勉強しなければなりません。
どのように対策すればいいのか、先輩方の合格体験記から分析してみましょう。
情報メディア創成学類⒇19年入学_Aさん
二次試験の前期は受験科目が英語と数学の2科目のみでした。英語は難しい単語をたくさん覚えようとするのではなく、基本的な単語をしっかりおさえることを意識しました。国立大学の英語の問題は単語の意味を聞くのではなく、文章から意味を推測させる問題が多いと先生に聞いたので、過去問を解きながらそのような形式の問題に慣れるようにしました。数学は基本的な部分を聞かれるため、網羅系問題集を何周もして抜けがないようにしました。英語と数学どちらも、筑波大学の過去問だけでなく他の国立大学の過去問も演習に使っていました。北海道大学の問題は問題形式が似ているので特によく利用しました。。
情報メディア創成学類2011年入学_O.Dさん
筑波大学の二次試験はほかの大学の二次試験を比べて教科数が少ない場合が多いと思います。しかし、これは受験が楽になるということではなく、他の受験生はみんなその教科が得意な人で、そういう人たちと戦っていかなければならないということを意味します。なので、教科数が少ないからといって気を抜いてはいけません。二次試験の対策としては、基礎をとにかく固めることです。二次試験は記述式で、採点者に細かいところまで見られます。
基礎の部分が曖昧だと、そのような記述式の試験では通用しません。また、難しい問題も、よく見てみるとそのような基礎的な問題の知識を組み合わせれば解けるものが多いです。だからまずは、基本的な問題集を一冊やり尽くすのがいいと思います。
数学と英語が得意な人にとっては良いですが、どちらかが苦手となると高いレベルでの競争は難しくなります。とはいえ、記述式で正確な知識が求められるため、しっかり基礎を固めて問題に応用できるスキルを身につければ十分に勝負ができます。
問題を何度も解いて確実に自分のものにし、アウトプットする練習を両方しておくといいです。過去問や似た問題集を何回も解いて、基礎的な部分を確実に得点できるような対策をしましょう。
8.情報メディア創成学類の入試対策編:推薦入試・AC入試対策方法
推薦・AC入試の面接は具体的な出題傾向は、非公表となっています。
推薦入試の主な傾向を、先輩方の体験から分析しました。
小論文:現代文の設問形式の問題
数学に関する英語の文章に対する設問形式の問題
面接:基本的な面接
数学の口頭試問
数学に関する知識をつけることと英文読解のスキルを身につけておく必要があります。
以下、推薦入試で入学した情報メディア創成学類の先輩の体験記の内容の抜粋です。
情報メディア創成学類2017年入学_D.Mさん(推薦入試)
推薦入試ではなく一般入試を本命にしていたため、推薦入試の勉強は本番1ヶ月前から始めた。それまではセンター試験や二次試験用の勉強をしていた。
推薦入試の出題内容が、
・小論文の筆記試験(数学に関する内容を英語で書いた文章を読み問題に答えるパートと、日本語での一般的な小論文のパート)
・面接(志望理由や高校での活動などに加え、数学での口頭試問が含まれている)
とのことだったので、まず赤本を購入し過去2年分の小論文の問題を手に入れた。赤本の問題は解かずに、
・現代文の先生のところへ赤本を持っていき、「似ている問題をください!!」と伝え赤本の内容と似ている傾向・分量の問題を用意してもらった。3日に1回ほどのペースで添削してもらった。本番1週間前から赤本の問題を添削してもらった。
・英語の先生のところへ赤本を持っていき、「似ている問題をください!!」と伝えた。すると問題が特殊すぎることと、掲載されている2年間で内容が大幅に異なっていたため、数学に関することを英語で書いた記事や文章をひたすら和訳するとことにした。先生にA4用紙1枚程度の数学に関する内容を英語で書いた記事や文章を印刷してもらい、それを和訳して、添削してもらうことを1週間に1回のペースで行った。現代文と同様、本番1週間前から赤本の問題を添削してもらった。
数学には自信があったため、小論文の数学の部分や面接の数学の口頭試問の対策は別段行わず、数学はセンター試験や二次試験用の勉強を引き続き行っていた。(面接の数学の口頭試問については、探しても過去問が見つからなかったため対策できなかった。)
他にも面接で志望動機や高校での活動を話すため、1ヶ月前から2回ほど担任の先生に模擬面接を行ってもらった。
AC入試の面接は、自己推薦書の内容について質問され、特定の話題について話をするといった一般的な面接の内容になっています。時事問題には少し興味をもっておくといいです。
以下、AC入試で入学した情報メディア創成学類の先輩方の体験記からの抜粋です。
情報メディア創成学類2014年入学_H.Kさん(AC入試)
まず初めに、AO入試(筑波大学はAC入試と呼称)とは、大学のアドミッション・ポリシーに合う人材や、大学が求める能力を備えた人材を入学させるための入試です。推薦入試とは出願資格から求められる能力まですべてが異なります。筑波大学のAC入試で求められる能力は、問題発見・解決能力です。筑波大学は自主的に問題を見つけ、その解決のため自ら学び、活動する能力を持った人をAC入試に求めています。筑波大のAC入試は一芸一能入試ではありません。また高校の成績(5段階評価)でオール5を取る秀才を入学させる入試でもありません。
では、どうすればAC入試で戦えるのでしょうか?ここではまず、高校の時の活動の例を4つ用意し、自己推薦書でどう問題発見・解決能力をアピールするかの一例を示したいと思います。
・○○の全国大会で優勝した
・高校で生徒会長やったし、成績も学年トップ
・部活なんてやってねーけどwebサイトとブログを持っている
・高校生活は普通すぎてなにもない上に成績も散々…
まず、上の2つについてです。上の2つはわかりやすい実績ですが、これらの実績を使った自分自慢だけで合格できるとは思わないでください。この場合、全国大会に出るまでにどのような問題(例:チームワークがとれない、お金も道具もない、など)が発生し、それに対して自分がどう対処し、解決したかの過程を書くべきです。また生徒会や部活でも同じで、その組織での活動において発生した問題をどう対処・解決したかを書かなくてはただの自慢になってしまいます。また成績はAC入試ではさほど重視されないとされています。
次に3番目です。自ら目標を作り活動を行っている時点で一定の評価はあると言えますが、
ブログやwebサイトを個人で作ることは今ではあまり珍しいことではありません。ここでもやはり問題発見・解決能力をアピールしないとただの自分自慢になります。作るまでにどんな困難があったか、それをどう乗り越えたか思い出してください。
最後の4番目については、自分のこれまでの生活や体験を振り返り、他の人と違う発見がなかったか探してください。十何年生きてきて何もないはずがありません。
8.情報メディア創成学類の在校生に聞いた!入学後の良かった事やGAPは?
本章では、情報メディア創成学類の先輩方が書いてくれた「合格体験記」を参考に、「入って良かったな」「GAPに感じた」こと抜粋しました。
良かった事
情報メディア創成学類2017年入学_Aさん
情報メディア創成学類は、面白いことをやりたいと思っている人が多いように感じます。少し変わった人間を見れるのは面白くていいなぁと僕は感じています笑。
あと落合陽一の知名度が上がるごとに偏差値も上がってて、あまり人気がない時期に入った僕としては自分の学類が勝手に偏差値があがってて鼻が高いです。
GAPについて
情報メディア創成学類2017年入学_D.Mさん
学びたい分野であるデザインの授業数が想像以上に少なく、また苦手なプログラミングやパソコンの基礎知識にまつわる授業が想像以上に多くて課題が大変だった。一方で春C・秋Cの期間を含めて長期休みは授業・課題が少ないため、自分がやりたいことを思う存分することができる。
専門的な分野だからこそ、個性的な人が多くいろんな人に出会えるのが魅力の1つです。課外活動は十人十色で、マルチに活動している人が多いイメージです。一方で、専門的なスキルを磨いている人が多く、自分の好きな分野を高いレベルでともに楽しめる仲間に出会える環境でもあります。
9.最後に
みなさん、いかがでしたでしょうか。
アパート専門情報サイト「つくいえ」では、全25学類161人の筑波大学の先輩に「合格体験記」を書いてもらっています。今回は、”生物資源学類”の入試情報・合格体験記をまとめました。先輩方、1人1人の合格体験記も是非ご覧下さい。
今回の記事では紹介していないような、
・苦手科目の克服方法/得意科目の伸ばし方
・受験期のモチベーションの上げ方
・受験日当日の過ごし方
・筑波大学の受験会場までのアクセス
など細かく記載しています。定期的に、こういった「合格体験記」の購読したい方は、
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