もうすぐ、受験の天王山と呼ばれる夏休みがやってきますね。
時間があるからこそ、だらけてしまう人と頑張った人との差が付きやすく、夏休みの使い方で2学期以降の成績の伸びが大きく左右されます。
そして、夏休みの闘いは、夏休みを迎える前から既に始まっています。事前に戦略を立てて迎えましょう!
今回は、塾や通信教材を使わずに筑波大学に現役合格した筆者(理系)が過ごした、高3の夏休みをお伝えします。
ちょっとやりすぎと思われる方もいるかもしれませんが、受験生の皆さんはこれぐらいやるという気概で是非臨んでください!
①達成可能な目標を立てる
私は、夏休みに入る前に45日間で「500時間勉強する」という目標を立てました。無謀にも見えますが、絶対に達成するという気概でやり、実際は少し及びませんでしたが498時間勉強することができました。
「●●を克服する」「●●の点を伸ばす」といったあいまいな目標よりも、数字などで具体的、かつ達成可能な目標を立てることで、自己評価がしやすくなるのでおすすめです。
勉強時間で決めることに抵抗がある人は、「センターの過去問で●割とる」「模試で偏差値を●●まで伸ばす」などと立ててみてはどうでしょうか。
②具体的な計画表を作る
次に、大きな紙で予定表を作りました。その際に心がけたことが、長期的な予定をまず立てて短期的な予定に落とし込んでいったことです。
例えば、数学ではこの2週間でこの問題集を一周して、この日から過去問を解き始める、とまず予定を立てます。
そして、それを達成するには一日に何ページやれば良いのかを計算し、やるべき量の目安にします。
ある程度予定に隙を作るのもポイント。細かいページ数などまでは定めず、予備日も作ります。日が経つうちに自分のこなせる量が分かってきたら、途中で予定を変更する柔軟さも必要です。
予定に追われて段々苦しくなるのではなく、机に向かう動機になるような計画を立てられると良いですね。
③生活リズムを確立する
夏休みで最も恐れるべき事態は、学校がないゆえに生活リズムを崩してしまうことだと思います。
自分で起床時刻と就寝時刻、さらには勉強の時間割まで決め、なるべく規則正しい生活を心がけましょう。
私は、朝に前日やった単語の復習、頭の冴えている午前中に苦手な数学、眠くなる昼食後に好きな生物、その後英語、化学、たまに国語、暗記に向いている就寝前に英単語や古文単語、という流れを崩さずにやり切りました。
流れが決まっていると、次に何をやるか悩む必要がありませんから楽ですよ。
④模試を活用する
夏休みには、模試もいくつかあります。自分の苦手なところや実力の伸びを確認できる良い機会ですので、是非活用しましょう。
ただ、一回一回の模試を大事にするのが重要ですから、受けすぎは禁物。3~4個が上限ではないでしょうか。
模試を受けたら、記憶の残っているうちにすぐに自己採点・見直しを行い、できなかった問題は何度でも解きましょう。模試は時間をかけて作られた良問がそろっていますからね。
また、模試の結果から自分の苦手を把握し、そこを重点的にやるなどの対策をすれば、更に模試の効果が上がります。せっかくお金を出し、時間を割いて受けるのですから、存分に活用しましょう!
⑤息抜きの時間も大事
ずっと勉強ばかりだと嫌になってしまいますから、たまには息抜きも大事です。
私は、外出する日を作ったり、たまに学校に行って友達と喋ったり、新聞を読んだりする時間が息抜きになっていました。
楽しみに思える日があったら「この日を目指して頑張ろう」とモチベーションも上がります。
メリハリをつけて勉強するのが何より大事ですね。
さまざまな考えがあるかと思いますが、あくまで一個人の体験として、参考にしていただけると幸いです!
個人差がある勉強内容にはあえて触れませんでした。自分に必要なものを見極め、学校や塾の先生に相談して考えるのも良いと思います。
受験生のみなさまが、有意義な夏を過ごされることを祈っています!