こんにちは!つくいえ編集部のマロです。
筑波大学生命環境学群地球学類の推薦入試について、基本情報や試験内容、入試対策について実際の合格者の声を交えつつまとめました。受験勉強の参考にぜひ!結論からお伝えすると、「地球学類の推薦入試は高校で地学や地理に力を入れた人にうってつけの入試」と言えました。
下記にて徹底解説しますので、ぜひご覧ください!
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目次
地球学類の基本情報
地球学類は筑波大学生命環境学群にある学類で、他大学の理学部地球科学科などに相当します。地球学類は地質学・気象学・地理学の分野を中心に12の分野を扱っています。
理系で地理を学ぶことができたり、地質と気象を同時に学べたりする学科というのは、日本国内でも珍しいです。
<地球学類で学べる12の分野>
| 分野 |
1 | 人文地理学 |
2 | 大気科学 |
3 | 水文科学 |
4 | 環境動態解析学 |
5 | 地形学 |
6 | 地誌学 |
7 | 地史学・古生物学 |
8 | 惑星資源科学 |
9 | 鉱物学 |
10 | 岩石学 |
11 | 地層学 |
12 | 地球変動科学 |
また、国内や海外の様々な場所でフィールドワークを行う機会があるのも大きな魅力です。
気になる学習分野があれば、ぜひ調べてみてください!
地球学類の推薦入試の概要
地球学類の推薦入試は公募推薦と呼ばれるタイプの推薦入試です。正確には公募制学校推薦型選抜と呼ばれるものです。そのため、私立大学などで行われる指定校推薦とは違います。
大まかな流れはほとんど同じですが、倍率が2~3倍であるので、学校から推薦されたからといって合格の可能性が高いわけでもありません。
試験内容は地学・地理に関するものが多く、地学オリンピックや地理オリンピックの成績が出願に利用できます。そのため、高校で地学や地理に力を入れてきた受験生の方にはうってつけの試験といえます。
出願は毎年11月上旬にそれぞれ行われています。
地球学類の推薦入試の募集人数・倍率
地球学類の推薦入試の募集人数は12人です。令和3年度に地球学類におけるAC・科学オリンピック入試の廃止に伴い2人増えて12人になりました。。
地球学類の推薦入試の倍率は各年で変動がありますが、およそ2~3倍です。
年度 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
倍率 | 1.3倍 | 2.4倍 | 2.0倍 | 3.0倍 | 2.4倍 |
募集人数 | 13人 | 24人 | 20人 | 30人 | 24人 |
合格者数 | 10人 | 10人 | 10人 | 10人 | 10人 |
地球学類ホームページ 入試情報より https://www.earth.tsukuba.ac.jp/admission
ちなみに受験する年の受験人数は試験当日までわかりません。
地球学類の推薦入試の推薦要件
地球学類の推薦入試の推薦要件(推薦に必要な成績)は以下の通りです。
1.高校の学習平均概評がA段階以上(内申点の平均が4.3~5.0)
2.国際地学オリンピック・国際地理オリンピックに日本代表として選抜、または、日本地学オリンピック予選通過、科学地理オリンピック日本選手権の金・銀メダル獲得
3.地球進化学・地球環境学に広い興味があり、筑波大学の個別学力検査に合格できる程度の成績を持った、国際的な課題をテーマとする探求学習、国際交流に関する活動で国際的な素養を身に着けたもの(活動報告書を添付する必要あり)
筑波大学ホームページ 入学案内・募集要項の一覧 入学者選抜要項よりhttps://www.tsukuba.ac.jp/admission/undergrad-list-guidebooks/index.html
上記のいずれかを満たす必要があります。また、地球学類の推薦入試では一校から推薦できる人数が2人までとなっています。そのため、同じ学校から3人以上推薦入試の希望者がいる場合は各学校で選抜が行われることになります。
地球学類の推薦入試の試験内容
地球学類の推薦入試の試験内容は小論文と面接の2種類になります。また、出願時には志望理由書を提出する必要があります。また、任意で英検をはじめとした英語の成績を提出することで評価に使われることがあります。
地球学類の推薦入試対策:志望理由書
志望理由書は600字以内で書く必要があります。600字というと多いように見えますが、この中に導入・志望理由・大学でやりたいこと・卒業後の展望などを詰め込む必要があるので大変です。後述する面接ではこの志望理由書の内容をもとに質問がされます。その点も注意しながら志望理由書を書きましょう。特に大学でやりたいことについて多く聞かれるので、具体的に書くように心がけましょう。
志望理由書を書いたら学校の先生や塾の先生、家族や友人など他の人に添削をお願いするとよいでしょう。添削の時間も考えて、志望理由書は9月中には書き始めるとよいです。
地球学類の推薦入試対策:小論文
小論文では例年、英語の長文問題が1つ、地球学類で学ぶ内容に関連した論述問題が2つ出ます(年度により異なります)。小論文という名前ですが実態は論述問題です。
ここで、地球学類の推薦を受けた方々の対策法を紹介します。
2021年入学Mさん
小論文の対策では過去問が必須です。過去問は大学のホームページと赤本から入手できます。ここで注意すべき点として過去問の模範解答は公表されていません。そのため、過去問を解いたら学校の地学の先生や地理の先生などに解答を見てもらいましょう。
また、地学・地理の知識があること前提で出題され、それを論述する必要があります。私は対策に地理は市販の河合塾が出している論述問題の参考書を活用し、地学は筑波大の一般入試の地学の問題や他の大学の地学の過去問を使って演習しました。
地球学類の推薦入試対策:面接
面接は一人ずつ個別に15分程度行われます。受験者一人に対して面接官3人で行われます。質問内容は志望理由書の内容をもとにされます。専門的な内容を聞かれることが多いので、地学・地理の知識がここでも必須となります。
ここで、推薦入試で合格した方の対策を紹介します。
2021年入学Mさん
面接の対策は高校の先生や塾の先生、親に協力してもらいました。質問ひとつに対して長々とした返答をしてしまうと面接時間内に面接官が十分に質問できないため、簡潔に行う必要があり、その対策が大変でした。練習回数を積み、なるべく多くの人に練習をお願いすることが大事だと思います。
本番では最初に志望理由について1分で話すように言われ、そのあとは志望理由書に書いた内容について質問されました。大学でやりたい研究内容と大学卒業後の進路がメインでした。
私は大学で津波堆積物について学びたいと書いたので、津波堆積物の判定法や地震の性質、分析の意義などについて質問されました。
実際に試験を受けて思ったのは、分からないことは分からないということが大切です。知ったかぶりをしても相手は専門家なので通用しません。実際、私も分からないと返答しましたが、受かっているのでそう答えて大丈夫です。
地球学類の推薦入試のメリット・デメリット
メリット
高校時代に地学・地理に力を入れていた人なら、その経験を活用できる。
推薦入試と一般入試はどちらも受けられるので、筑波大に受かるチャンスが増える。
受かった場合は受験期が12月に終わる。
デメリット
落ちる可能性が十分にあるので、一般入試と並行して受験勉強をしなければいけない
地学の先生がいない、地学を開講していない高校の方は独学で対策しなければいけない
最後に
いかがだったでしょうか。推薦入試はメリットとデメリットの両方があることが分かったのではないでしょうか。自分には推薦入試が向いていると感じた方はぜひチャレンジしてみてください。本サイト「つくいえ」では全25学類の筑波大生の方に合格体験記を書いていただいています。
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