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「筑波大学編入希望者向け:―みんな高専を知らない!?大学編入後によく聞かれる「高専って何?」―高専と大学の違い編」

吉田峻

吉田

  • OB
  • 筑波大学 生物資源学類

 thinking boy

高専生のみなさんにとって、「高専」は珍しいものでもなんでもありませんね。そこに通っているんですから(笑)しかし、世間には「高専」を知らない人がたくさんいます。筑波大学にも、「高専?」という人がたくさんいます。それもそのはず、日本全国の中学卒業後の進路として高専に進学するのは、1%ほどしかいないんですから!(知らなかったでしょ?)実際、編入してから高専がどのような学校なのか説明するのに一苦労しました。そこで、高専生のあなたに「高専」がどのようなところなのかを説明するためのちょっとした知識をここで紹介したいと思います。

高専の歴史

日本は1950年代後半から経済成長期に突入しました。それを支えるべく誕生したのが国立高等専門学校です。科学技術の進歩に対応する技術者養成が産業界から望まれ、1962年に初めて国立高等専門学校が設立されました。その後1991年に高等専門学校制度が改正され、卒業時に準学士の称号を付与すること、分野の拡大、専攻科制度が導入されました。

 高専教育のシステム

高専では深く専門の学芸を教え、職業に必要な能力を育成することを目的としています。入学対象は中学校卒業者、本科4年次編入生に対しては高等学校卒業者、専攻科に関しては高専卒業者等となっています。本科の修業年数は5年(商船学科は5年半)、専攻科は2年となっています。

基本的に1クラスは約40名編成となっており、少人数となっています。そのため先生方からのきめ細かい教育・指導が行われています。ちなみに、先生方が各分野のプロフェッショナルであることもアピールポイントです。最近では、博士号が必須条件になりつつあり、高専では大学と同レベルの授業が提供されているということができるでしょう。また、企業出身の先生方がいるのも高専の面白いところかもしれません。

授業内容は一般教養と専門科目です。授業形態は各学校によって異なるので、自分の学校のHPを見てみるのがいいでしょう。ちなみに授業内容はよく聞かれます。高校と違ってどんなことを勉強したのか、また高校生が学ぶような授業はあるのかなど自分なりに応えられるようにしておくといいですね。

 高専生以外からウケる内容

個人的な経験から、どのような内容に興味をもたれたか紹介したいと思います。

職員室がない

高専には職員室がありませんよね。先生方は「研究室」あるいは「教官室」など、自分専用の部屋を持っています。大学と同じですね。中学校を卒業してから高専に入って、「職員室がない?!」と驚いたことでしょう。このないようは案外驚かれますね。

進学校?

次に、案外進学校であることですね。就職にせよ、進学にせよ、高専生は大手に進んでいく人が多くいま。同じクラスに国立大進学者が多く存在し、地方の進学校より進学率はいいかも?というのが実際のところですよね。また、それを最初から狙って高専に入学してくる人もいるということも教えてあげるといいでしょう。そうすると、「自分の子どもは高専に入れよう」というコメントがかえってくることが結構あります(笑)ついでに、就職率がいいことも教えてあげると、そのコメントの率が高くなりますよ。

全ての高専には「寮」があります。遠方からの学生だけを対象にしているところもあれば、全寮制のようなところもあるようです。高専の寮生を経験した人であれば、寮生活について話すのもいいでしょう。すごくウケます。また、寮費の安さはすごく驚かれました。筑波大学の宿舎と比べると非常に安く、セキュリティーや環境も断然高専の方がいいです。

 留年制度

高専にいるとよくある「留年」。必修単位の多さや、赤点の基準など高専生以外が聞くと驚くみたいです。高校生の年代から留年というものが存在することに脅威を感じるみたいです。赤点も60点以下と高いですよね。これは大学だとよくあるシステムですよね。

 留学生

各高専には主に東南アジアからの留学生がいると思います。高校生と同じ年代から国際的な交流があることに驚かれました。

何か自分なりに高専での面白話があるといいかもしれませんね。

編入試験の面接

そもそもなぜ高専に入ったのかということを聞かれることがあるようです。中学生の頃を思い出して、なぜ高専に進学しようと思ったのかを振り返ってみて下さい。そしてその目的を達成できたか、それを踏まえてなぜ大学で勉強したいのかをきちんと考えておくと面接対策にもなりますね。

以上、高専について色々説明してきました、

自分のいるところ、経験していることは当たり前だと思いがちですが、高専は世間的には非常にマイナーな選択肢です。自分がそのマイノリティに属することを改めて振り返り、高専出身であることのメリットを色々と考えてみて下さい。

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