【筑波大学を目指す受験生・新入生必見!】これが人間学群だ
みなさんこんにちは!
もうすぐ進学・進級の4月です。春からのつくばでの新生活に、胸を躍らせている新入生の方も多いのではないでしょうか?
筑波大に入学する前に知っておきたいのが、「学群・学類」のこと。どういう分類をしているのか・どういうことを学ぶのか・筑波大生の中ではどんなイメージがあるのかなど、入学前に知っておきたいことが沢山あるはず。
自分が入学する学群・学類のことはもちろん、他の学群・学類のことも知っておけば友達の輪も広がること間違いなし♪
つくいえではこれまで各学群・学類の紹介を行ってきましたが、今回は「人間学群」を取り上げます!
“人間学群”って?
人間学群は、教育学類、心理学類、障害科学類により構成されています。
教育学類には、「人間形成系列」、「学校教育開発系列」、「教育計画・設計系列」、「地域・国際教育系列」という4つの系列があり、幅広い視点から教育学を学ぶことができます。一般的な大学の「教育学部」にあたるといって良いでしょう。
心理学類で学べる心理学とは、私たち人間の心を科学的に探究しようとする学問です。一見文系の学問に思えますが、理系的な面も持ち合わせています。 心理学を学べる大学は全国でも多くはありません。その中でも、筑波大の研究レベルはトップクラスです。
障害科学類では、感覚・運動・認知・言語などといった障害を科学するとともに、人間の本質を探究します。そして、すべての人が共に生きる社会に貢献できる人材の育成を目指します。日本では他に類を見ない、ユニークな学類です。
人間学群の特徴は、3つの学類間の垣根が低くなっているということ。たとえば、学群共通科目(コアカリキュラム)が充実しており、教育学・心理学・障害科学を全ての学群生が履修できるようになっています。
また、タイでの日本語教育実習など、国際的な視点を身に付けられるということも特色の一つです。
学生数が少なく、小さな学群だからこそ、学類間でのつながりを強めることができるのでしょうね。
概要
【教育学類】
学生数:約35人
男女比:約4:3(女子が3)
主な授業場所:第二エリア
通称:「教育」
入試:前期試験、推薦入試
【心理学類】
学生数:約50人
男女比:約2:3(女子が3)
主な授業場所:第二エリア
通称:「心理」
入試:前期試験、推薦入試
【障害科学類】
学生数:約35人
男女比:約1:3(女子が3)
主な授業場所:第二エリア
通称:「障害」
入試:前期試験、推薦入試
カリキュラム
【教育学類】
・1年生
教養的な基礎科目を中心に学びます。
・2、3年生
小学校教員免許の取得を強く希望する場合は「初等教育学コース」に、そうでない場合は「教育学コース」に進みます。
「初等教育学コース」に進んだ学生は、「学校教育開発系列」に含まれる授業を集中的に学びます。ここでは、学校教育の基礎・基本を学び、社会背景とも関連しながら変わり続ける学校教育をよりより方向に変えていくための力をつけることができます。
一方、「教育学コース」に進んだ学生は、「人間形成系列」「教育計画・設計系列」「地域・ 国際教育系列」という3つの系列の中から、特に関心のある系列を1つ選び、その系列に含まれる授業を集中的に学びます。
「人間形成系列」で学ぶのは、主に教育に関する基礎です。教育哲学・日本教育史・外国教育史・道徳教育・教職基礎論といった分野を含みます。
「教育計画・設計系列」では、学校教育をデザインし、支援する活動について研究します。教育の制度、行財政・法制、学校の組織・経営について、理論や歴史、日本や諸外国の制度や実践から学びます。
「地域・国際教育系列」では、学校・地域社会・家庭などさまざまな場で行われている教育について、国際的な視点を交えて探究します。
4つの系列に分かれてはいるものの、すべえての学生はそれぞれの系列に含まれる科目を必ずいくつかは履修しなければなりません。それにより、教育学に関する知識・技能をより幅広く身に付けることができます。
・4年生
それまでに学んだ知識・技能をもとに、卒業研究をまとめます。
【心理学類】
・1年生
学群・学類共通の専門基礎科目を中心に学びます。
・2年生
専門基礎科目に加えて、実験心理学・教育心理学・発達心理学・社会心理学・臨床心理学の5つの領域から成る専門科目を学びます。
「実験心理学領域」では、視覚・聴覚・嗅覚などの感覚や知覚の興味深い現象やその仕組み、人と動物の心の共通性や違いなどについて学ぶことができます。
「教育心理学領域」では、人々の教えあいと学びあいのプロセスの仕組み、記憶や認知現象などの基本的な仕組み、さらに学びを通した能力の発達や変化や心の変化を測定する方法などについて学ぶことができます。
「発達心理学領域」は、対象とする年齢によって、幼児、児童、思春期、青年、老年の心理学に大きく分かれますが、一生の発達を統合的に扱おうとする立場もあります。認知の発達、感情の発達といった点から心を捉えることも可能です。
「社会心理学領域」では、個人と社会の関係を心の働きという視点から学びます。そこでは、集団が個人の行動や意識に与える影響、対人関係の心理、人種や性別による偏った人の見方などについて学ぶことができます。
「臨床心理学領域」では、基礎理論や臨床的方法について学ぶとともに、ストレスの問題など個人および集団の心と身体のウェルビーイングについて心理学的視点から検討します。またパーソナリティの理論と病理、カウンセリングを支える理論と技術についても学ぶことができます。
・3年生
専門の学びを深めるとともに、卒業研究セミナーが始まります。
・4年生
学びの集大成として、卒業研究を行います。
【障害科学類】
・1年生
履修モデルに関わらず、全員が共通科目等を中心に学びます。
・2、3年生
主に3つの履修モデルに分かれて学びます。履修モデルは次の通りです。
「障害科学履修モデル」では、障害科学の全体的な理念・概念を理解します。さらに、障害教育、障害心理・生理、障害福祉等の領域に関して、多くの障害を対象に基礎的な知識や技能の習得も目指します。
「特別支援教育学履修モデル」では、特別支援教育に関する先導的な研究・教育を担う専門家を目指します。視角障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱から、2つ以上の領域について免許を取得できます。
「社会福祉学履修モデル」では、高齢者、障害者、家庭養育環境や発達にともなう生活問題をかかえた子どもたちについて、ノーマリゼイションを実現するための施策や援助方法を学びます。
・4年生
学びの集大成として卒業研究を行います。
取得可能な資格
【教育学類】
・教員免許状 小学校一種免許状
中学校一種免許状(社会)
高等学校一種免許状(地理歴史、公民)
※他学類の授業を履修すれば他の教科の免許状も取得可能
・他の資格 社会教育主事、学芸員
【心理学類】
・教員免許 高等学校一種免許状(公民)
・心理学関係 認定心理士(社団法人日本心理学会)
・他の資格 社会教育主事、学芸員、司書教諭
【障害科学類】
・教員免許 高等学校一種免許状(福祉)
特別支援学校教諭一種(視覚障害・聴覚障害・知的障 害・肢体不自由・病弱)
・ 社会福祉士国家試験受験資格
・他の資格 社会教育主事、学芸員、司書教諭
卒業後の進路
各学類とも、大学院に進学して学びを深める学生が多いのが特徴です。
【教育学類】
平成24年度の進路状況
企業関係:35% 教員関係:11% 公務員:8% 進学:32% その他:14%
【心理学類】
平成24年度の進路状況
企業関係:47% 教員関係:0% 公務員:12% 進学:21% その他:20%
【障害科学類】
平成24年度の進路状況
企業関係:23% 教員関係:9% 公務員:12% 進学:37% その他:19%
筑波大生から見た「教育」、「心理」、「障害」
筑波大生の中での、一般的と思われる「教育」(教育学類)、「心理」(心理学類)、「障害」(障害科学類)のイメージです。実態と違っていたらごめんなさい!
【教育学類】
・学校の先生を目指していそう
実際には、純粋に教育学を学びたい学生もいますよね。
・意識が高そう
【心理学類】
・面白そうなことをやってる
人間の心理って、誰でも興味ありますよね。他学類生の中でも、心理の授業をとってみたいと思っている人が沢山います。
・心が読めそう
すごく偏った印象ですが・・・
【障害科学類】
・どこにいるんだろう
定員の少なさゆえ。友達になれたらラッキー!
・すごく優しそう
以上が、人間学群の紹介です!参考になりましたか?
つくいえでは、今後も筑波大の各学群・学類の紹介を行っていきます。引き続きお楽しみに!
※今回ご紹介したカリキュラム等は変更になる可能性があります。予めご了承ください。
【筑波大学を目指す受験生必見!】 学群・学類ってなんだ??https://tsukuba-daigaku.com/?p=10901
【筑波大学を目指す受験生必見!】 これが体育専門学群だ https://tsukuba-daigaku.com/?p=10953
【筑波大学を目指す受験生必見!】これが社会・国際学群だ https://tsukuba-daigaku.com/?p=11128
参考HP:教育学類公式HP http://www.human.tsukuba.ac.jp/education/college/
心理学類公式HP http://www.human.tsukuba.ac.jp/psyche/college/
障害科学類公式HP http://www.human.tsukuba.ac.jp/ids/shougai
筑波大学入学案内2014 http://ac.iit.tsukuba.ac.jp/annai/Annai2009.html