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【情報科学類|合格体験記】特殊詐欺電話の音声解析研究でAC合格

つくいえ編集部

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  • つくいえ編集部

執筆者情報

学類:情報科学類
学年:1年生
入試形式:AC入試
併願校:電気通信大学

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筑波大学を選んだ理由はなんですか?

高校時代にしていた自身の研究を活用できる入試方法があり、技術力だけでなく思考力も加味して判断してくれることと、研究に力を入れている大学だったから。

なぜ他の大学ではなく、筑波大学の受験をしましたか?

これまで行っていた自身の研究自体が他分野との掛け合わせに注力していたため、理系科目に特化した大学よりも総合大学である筑波大学の方が他分野のことを学びながらより自分自身の研究に取り込むことができると思っていたから。

筑波大学AC入試を受けようと決めた理由は何ですか?

一つ下の代から情報が共通科目になることが決まっていたため、受験するチャンスを増やしたいと思い、学校推薦よりも早いことから決めた。また、長期間暗記などの勉強をすることが嫌いで向いていないと思っていたので、自分の得意分野を活かせる入試だったのも決め手の一つ。

受験共通で大事にしていたものは何ですか?

研究する上で、なぜそれをしようと思ったのか、どのように進めるのがいいのかなどを常に思考し続けながら行い、実際にレポートにする際も二次試験の面接でも自分のしてきたことをいかに論理的に説明しながら、自分の思考過程を説明するかを重視して行った。また、一般も視野に入れていたため、普段の勉強は怠らずに研究と両立しながら進めていくことを心がけていた。両立のためにスケジュールをしっかり立てて、出願までに余裕を持って取り組んだ。

筑波大学AC入試対策として、どんな対策をしていたか具体的に教えてください。

一次試験まではとにかく研究していることを論理的に説明することを意識し、学校の先生やOB、塾の先生などに繰り返し何度も添削してもらう。二次試験は自分自身が提出した研究をした本人であることを証明するために、文面だけでなく発言でも論理的に説明することを意識して何度も練習する。大きくこの二つを意識して対策していた。

筑波大学入試に対するモチベーションが落ちた時やモチベーションの維持のために、どんな工夫をしましたか?

気分転換に研究をする手を少し止めて別の一般の科目を勉強したり、買い物などに出かけたり、研究内容について先生にアドバイスを求めた。モチベーションの維持には友達と互いの研究に対して意見交換を行なって意識を高めたりした。

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受験期に苦労したことは何ですか?

一般受験との両立。ACを受ける人の中には猛者で一般を視野に入れていない人もいるが、自分は浪人や就職などは考えておらず一般もAC入試に落ちた時のために準備しておく必要があったので、とにかく時間が足りなかで一般勢との差を埋めるのに苦労した。

また、研究が終わらないことにも苦労した。AC入試は9月初めに出願のため研究を終わらせることと執筆を急ぐことに追われていた。

AC入試の前日・当日はどんな試験内容で、どんな雰囲気でしたか?

前日は自分の研究内容を読み直し、自分自身が忘れてしまっている点や見落としている点がないようにした。当日は時間に余裕を持って移動し、待機室で本を読んでいた。試験内容は自身の研究内容に対しての質問が9割だった。

入室時の作法など結構準備していたが、自分の場合はアドミッションセンターの人が扉を開けてくれた。無礼がなければ多少の作法の違いは許される。面接はアドミッションセンターの人1人と教授らしき人3人だった。人によっては教授らしき人が2人のところもあるので、こればっかりは面接の部屋に入ってみないとわからない。初めはアドミッションセンターの人が場を回す。アイスブレイクのようなことが行われ、その後自分の研究内容の要約を求められた。おそらく他のACの人も求められていると思うので、事前に練習しておくと良い。自分は三分と五分両方で練習していたので、本番で言われても特に問題なく話せた。論理的に説明することが大事。要約の後からはアドミッションセンターの人はほとんど話さず、他の3人がそれぞれ質問を投げかけてくる。研究に対してそれぞれのおそらく専門分野であろうことを聞いてくるので焦らず、やってきたことを言えば問題ない。自分の面接は他の情報科学類のACの人たちと比較すると雰囲気は良い方であったが、面接時間の半分ぐらいは提出した資料であるものを面接官側が見ていたので、目が合わなくても特に気にしないこと。自分は早口すぎて30分の面接時間で20の質問に答えたので、面接官側が聞くことなくなってきて無言の時間もあったが、慎重に話せばそんなことは起きないと思う。面接内容は自分は研究の事ばかりであったが、人によっては研究よりも受験者本人のことを聞くものもある。試験官の専門分野に近ければ近いほど研究の内容を聞かれると考えて良いと思う。

筑波大学の入試(受験)全体を通して、もっとこうしておけば良かったと今、感じることはありますか?

本番に緊張してしまい、ありえないぐらい早口で質疑応答に答えていたのでもっとゆっくり話すべきだなと思った。また、もっと早い段階で入試形態について情報を集めて色々なことに取り組んでおくべきだったと感じた。

今の学群・学類に入ってギャップはありましたか?

メディア創成学類と悩んでいたが自分の情報関係の内容に対しての知識が少ないだろうと思い、広く学べる情報科学類を選んだため入る前と後でギャップはなかった。

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情報科学類入学後の将来の夢は?

情報系に進みたいと考えているが、特定なものはまだ決めていないので、これから幅広く高レイヤーから低レイヤーまで触って自分に合ったものを見つけられたらと思っている。

下級生へのアドバイス

二次試験の面接が圧迫面接のようになるか和やかなものになるかは人による。実際に同じAC入試の人間でも面接の雰囲気は天と地ほど差があった。どんな面接でも自分のしてきたことに自信を持ち、はっきりと受け答えすることが大事。まずは、多くの人が落とされる一次試験を通過するための準備をしっかりすることをおすすめする。一次試験自分の時は50人程受けて二次試験に進めたのは8人。最終合格も8人。一次試験をいかに通過できるかがものすごく重要である。どのようなものが求められているのかしっかりと募集要項を確認しておくべき。情報科学類だと『情報科学や情報技術,または関連する分野に強い関心を持ち,自ら研究課題と明確な目標を設定して問題の分析や解決を創造的に図る意欲と能力を有し,その過程と結果を論理的に説明することのできる人材を選抜します。』とあり、ただ技術がすごいだけを見ているのではない。実際自分がしてきたことより遥かにすごいことをしている人が沢山いる中で自分が受かったのは「過程と結果を論理的に説明する」ことに注力したからだと考えている。凄すぎる先輩方の内容を見て無理かもと思ってしまっているなら諦めないでほしい。一次試験の自己推薦書はフォーマットも枚数も自由なのでここで個性を出せるよう工夫するといいと思う。自己推薦書は論文形式で書くのがおすすめ。

研究をするには長期間は必要になるので、やろうと思った時にすぐに行動を起こすことをおすすめする。

二次試験前の待機室では電子機器が使用できないため、自分の研究レポートを読み返したい人は印刷しておくと良い。他にも本など持っていくのもおすすめ。

出願は必着であることだけは絶対に忘れずに、余裕を持って計画立てすると焦らず良いものを提出できると思う。

 

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