
こんにちは! つくいえ編集部です。みなさんは「奨学金」とはなにかご存じですか? 奨学金制度とは、学習意欲のある学生を経済的に支援するための制度です。返還が不要な「給付型」と返還が必要な「貸与型」の大きく2種類があります。
筑波大学のホームページで紹介されている経済支援制度は、対象や金額など幅広く用意されています。継続的な経済支援を行う奨学金制度だけでなく、入学料や授業料の免除、災害時の緊急支援制度など、その目的もさまざまです。
今回は、そんな筑波大学の経済支援制度についてまとめました!
筑波大学で利用できる奨学金制度一覧
入学料
対象 | 日本人学生 | 筑波大学学生支援機構の給付奨学金の予約採用者または入学後に同奨学金を申請予定者 |
留学生 | 入学前1年以内において、学資負担者が死亡した、もしくは風水害等の災害を受けて入学時の納付が著しく困難であると認められる場合 | |
対象 (徴収猶予) | 上記または経済的理由によって納付期限までに納付が困難であるかつ学業優秀と認められる場合 | |
免除額 | 納付すべき入学料の全額または一部 |
(参照:筑波大学HP「入学料免除・徴収猶予」)
授業料
一般免除 | 対象 | 経済困窮者 |
選考基準 | 家系の基準及び学力の基準 | |
免除額 | 授業料(各期分)の全額または一部に相当する額 | |
特別免除 | 対象 | 学業成績が優秀として指定された者 |
免除額 | 全額免除または一部免除 |
(参照:筑波大学HP「授業料免除」)
給付型奨学金
種類 | 対象 | 支給額 | |
つくばスカラシップ | 留学生支援 | 外国人留学生 | 学群生 月額6万円 大学院生 月額8万円 |
英語コースに入学する外国人留学生 | 月額6万円 ※入学料及び入学年度の授業料免除 | ||
英語コースに在学する外国人留学生 | 月額6万円 ※成績優秀かつ経済的支援を必要とする者の授業料免除 | ||
Japan-Expert(学士)プログラムヘルスケアコースに入学又は在学する外国人留学生 | 月額8万円 入学年度はさらに修学支度金として5万円支給(1回限り) | ||
修学支援 | 医学群医学類国際的医学研究人養成コース,または人間総合科学研究科(医学の課程)在学者 | 学群:月額5万円 大学院:月額8万円 | |
教育・保育施設、認可外保育施設等に入所している小学校就学の始期に達するまでの子どもを養育する者 | 保育料月額の半額 | ||
学業優秀者支援奨学金 | 2年次秋学期までの学業成績優秀かつ他の学生の模範となる者 | 一律10万円 | |
研究奨励奨学金 | 学中に優れた研究業績等を上げ、かつ、博士後期課程、3年制博士課程若しくは一貫制博士課程のうち人間総合科学学術院人間総合科学研究群医学学位プログラムに進学予定のもの又は一貫制博士課程の第3年次に編入学予定の者 | 一律10万円 | |
緊急支援 | 主たる学資負担者の死亡ややむを得ない事由による失職により家計が急変し、修学が困難な者 | 20万円 | |
茗渓・学都教育助成基金事業 | 緊急支援 | ・6月以内の災害により家屋の倒壊又は床上浸水の被害を被った学生 ・6月以内の災害により主たる家系支持者が死亡した世帯に属する学生 | 20万円給付 |
日本学生支援機構 | 給付奨学金 | 世帯収入や資産の条件を満たしているかつ学ぶ意欲のある学生 | 世帯の所得金額による ・自宅通学 9,800~33,300円 ・自宅外通学 22,300~66,700円 |
JASSO災害支援金 | 災害により、学生本人やその父母等の家が被害を被ったり、自治体からの避難勧告等が1か月以上続いたりした者 | 10万円 |
貸与型奨学金
種類 | 対象 | 支給額 |
日本学生支援機構機構 | 経済的理由により修学に困難が認められる者 | 種による ・自宅通学 ・自宅外通学 |
筑波大学の公式奨学金制度をそれぞれ紹介!
筑波大学の入学料・授業料が免除になる制度
入学料
要件
筑波大学の学群生の入学料免除の申請対象者は下記のとおりです!
日本人学生等(在留資格が「永住者」等及びその配偶者の者を含む)
高等教育の修学支援新制度(大学等における修学の支援に関する法律)に伴う日本学生支援機構の給付奨学金の予約採用者または入学後に同奨学金を申請予定の者。〔同奨学金採用者が入学料免除を受けることができる。〕 日本人学生の場合は、日本学生支援機構の給付奨学金の採用者が入学料免除を受けることができます。そのため、入学料免除の申請をする場合は、日本学生支援機構の給付奨学金に申請する必要があります。
上記1以外の学生(在留資格が「留学」等の者)
入学前1年以内において,学資負担者が死亡し,又は入学する者若しくは学資負担者が風水害等の災害を受け,入学時の納付が著しく困難であると認められる場合。留学生の場合は、下記のどちらかにあてはまる人が入学料免除の申請対象にあたる可能性があります。
・入学前の1年以内に学資負担者(原則として父母 ※日本学生支援機構)が死亡している
・入学する者または学資負担者が風水害などの災害を受けている
これに加えて「入学時の納付が著しく困難である」と認められる場合に入学料が免除となります。
これらの2つの要件はあくまで入学料免除の申請要件です。筑波大学では、入学料免除のほかに徴収猶予制度もあります。こちらは、上記または経済的理由によって、納付期限までに入学料の納付が困難であり、かつ、学業優秀と認められる場合に申請対象となります。
申請方法
入学料の免除や徴収猶予を希望する学生は、大学から送付される入学手続書類に綴り込みの申請書及びその他添付書類を入学手続き時に提出する必要があります。入学料免除の不許可や一部免除が許可された場合に、さらに徴収猶予を希望する者は、免除申請時に併せて徴収猶予の申請ができます。徴収猶予のみの申請も可能です。入学料免除を希望する学生は、入学手続書類を送付するときに忘れず必要書類を提出しましょう!
授業料
一般免除と特別免除を分けて紹介していきます!
一般免除の場合
要件
一般免除は、経済的に授業料の納付が難しい学生に向けた制度です。授業料免除は、世帯の収入と本人の学力状況によって審査されます。世帯の収入は、筑波大学の授業料免除と高等教育の修学支援新制度の授業料免除のそれぞれの基準があるので注意が必要です。世帯の収入の詳細については、日本学生支援機構の「申込資格・申請基準」をぜひ参考にしてください!
学力の基準については、下記の通り定められています。
1年生(次のいずれかに該当すること)
- 高校等の評定平均値が3.5以上であること
- 入学試験の成績が上位2分の1以上であること
- 高校卒業程度認定試験の合格者であること
- 将来、社会で自立し、活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが、学修計画書等により確認できること
2年次以上(2023年度までの学業成績等が、次の1または2のいずれかに該当すること)
- GPA (平均成績)等が在学する学部等における上位2分の1の範囲に属すること
- 修得した単位数が標準単位数以上であり、かつ、将来、社会で自立し、活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが、「学修計画書」により確認できること
※標準単位数=卒業に必要な単位数修業年限✕申込者の在学年数
※ただし、次のいずれかに該当する場合は、免除の対象とはなりません。
・修業年限で卒業又は修了できないことが確定したこと。
・修得した単位数の合計数が標準単位数の5割以下であること。
・履修科目の授業への出席率が5割以下であることその他の学修意欲が著しく低い状況にあると認められること。
申請方法
筑波大学の授業は春学期と秋学期の2学期制で実施されています。授業料免除を希望する場合は、学期毎に申請する必要があります。それぞれ提出期日がきちんと定められています。期日や必要事項に関する情報を取りこぼさないよう、定期的にホームページを確認することをおすすめします。
提出方法はエリア支援室毎に指定があります。 所属するエリア支援室の指定の方法で提出・郵送を行いましょう。提出書類は、申請書と収入関係の証明書の大きく2種類です。授業料の免除申請のしおりに詳細が記載されています。きちんと読み込んで、出し忘れ等の不備がないようにしっかりチェックしましょう!
特別免除の場合
要件
特別免除は、下記の学生を対象に授業料の全額免除又は半額免除を行う制度です。
- 学群英語コースに在学する学生のうち、在学中の学業成績が特に優れ、経済的に困窮している者と認められる場合
- グローバル教育院に在学する学業成績が優れている者
- Japan-Expert(学士)プログラムに在学する学生のうち、学業成績が特に優れ、経済的に困窮している者(令和元年度入学者まで実施)
- システム情報工学研究群エンパワーメント情報学プログラム、人間総合科学研究群ヒューマンバイオロジー学位プログラムに在学する学業成績が優れている者
筑波大学から紹介されている民間・団体の奨学金制度
つくばスカラシップ
平成21年度に創設された「つくばスカラシップ」では、経済的困難が理由で修学が難しい学生を支援するための奨学金を支給しています。対象者や支給額などの詳細は、筑波大学ホームページより一覧で確認できるのでぜひご覧ください。それぞれの制度の問い合わせ先もホームページに記載されています。今回は、つくばスカラシップの中でも特徴的な奨学金制度を一部ご紹介します。
育児支援
「未就学児を養育する学生の修学環境の向上を図るため、学生に対し積極的な経済支援を行う」という趣旨の支援制度です。対象は「学群又は大学院の正規課程に在学する学生で、教育・保育施設、認可外保育施設等に入所している小学校就学の始期に達するまでの子どもを養育する者」と定められています。支給額は保育料月額の半分で、上限2万円の規定があります。
子どもが生まれた後でも学び続けたい・研究し続けたいと願う学生にとって非常にありがたい制度です! 実際に筑波大学で生活をしていると、「一度卒業したけどやっぱりもう一度学びたくて…」と再入学したり大学院に入ったりした社会人経験のある学生もよく見かけます。年齢や子どもの有無に関わらず、学びたい学生を応援してくれるのは嬉しいですね。こちらの奨学金制度の詳細は、スチューデントプラザ3階の学生部学生生活課(経済支援)までお問い合わせください!
茗渓・学都教育助成基金事業
茗渓・学都教育助成基金事業では、日本国内において地震・風水害・火災などの災害等を被った学生に向けた就学上の経済支援を行っています。対象者は下記のとおりです。
① 日本国内において、申請日から6月以内の地震・風水害・火災などの災害により、家屋の倒壊又は床上浸水の被害を被った学生又はその世帯に属する学生
② 日本国内において、申請日から6月以内の地震・風水害・火災などの災害により、主たる家計支持者が死亡した世帯に属する学生
緊急支援金として20万円が給付されます。日本は豪雨や台風の被害もさることながら、大きな地震も多い国です。万が一、在学中に急な災害に見舞われたときに、このような経済支援制度があると助かりますね。こちらの奨学金には、「申請日から6カ月以内に被害を被った」という期間の規定もあります。必要な際には、期日に気を付けて申請を行いましょう。
日本学生支援機構の奨学金
「日本学生支援機構(JASSO)(https://www.jasso.go.jp/)」は、経済的理由や社会情勢等で修学が困難である学生が安心して学ぶために、奨学金を「貸与」または「給付」する制度です。日本で一番利用されている「国の奨学金」です。日本学生支援機構の奨学金には、予約採用と在学採用の2種類の申込方法があります。
貸与型と給付型
日本学生支援機構の奨学金制度には、貸与型と給付型の2種類の奨学金があります。貸与型の奨学金は、低い利率で奨学金を借りたい方へ向けた制度です。毎月の奨学金がもらえる無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金、一度だけ一時金として支給可能な入学時特別増額貸与奨学金があります。返還の期限や受取額が違うのでしっかりと資料を確認しましょう。また、自宅通学と自宅外通学で支給額も違ってきます。第一種奨学金と第二種奨学金は同時に受け取ることも可能ですが(併用貸与)、将来的に返還する必要があるため、慎重に選択する必要があります。給付型の奨学金は、低所得世帯で学ぶ意欲の高い学生に向けた制度です。給付型の奨学金は、貸与型とは違って返還義務がありません。また、給付型奨学金の受け取りと併せて、授業料や入学料が減免または免除される制度もあります。貸与型(一種/二種)と給付型は、それぞれ世帯収入や学力などの基準が細かく設定されています。現在の状況を踏まえて、どの選択がこれからの自分にとって最良なのか見極めることが必要です。
予約採用
予約採用とは、大学や大学院に進学する前に奨学金を申し込むことができる制度です。原則として現在在籍している学校から申請を行います。高校に在学している生徒は在籍高校から、2年以内に高校を卒業した方は出身高校に問い合わせます。大学入学資格認定試験を利用する場合の問い合わせ先は日本学生支援機構になります。申請後、予約採用候補者となった方は、大学へ進学後に進学届を入力することにより採用となります。筑波大学の場合は、対応エリア支援室に「採用候補決定通知(進学先提出用)」を提出して、「日本学生支援機構(予約採用候補者)スカラネット入力用識別番号」を受領します。期日までにインターネットで進学届を提出することで手続き完了です。
入力日によって初回振込日が違っており、入力日が早いほど初回振込も早くなります。また、期日までに入力しなかった場合は予約採用候補者としての資格が剝奪されます。できるだけ早いうちに入力しましょう!
在学採用
在学採用では、大学や大学院に進学した後に奨学金に申し込むことができます。在学採用の募集は春と秋の2回に分けて実施されます。在学採用の問い合わせ先は、大学の対応エリア支援室(教務)です。必要な申請書類を提出後、入力に必要なIDとパスワードを取得できます。これを利用して期間内にスカラネットへ入力し、マイナンバー関係書類の送付を行うことで申請は完了です。詳細の申請方法や対応エリア支援室の一覧は筑波大学ホームページから確認ができます!
JASSO災害支援金
JASSO災害支援金とは、文字通り災害支援のための経済支援制度です。学生やその世帯の家が災害によって倒壊・床上浸水した際に、支援金10万円が支給される場合があります。申請可能な対象者は、下記のすべてに該当する者とされています。
(1)日本国内の大学、短期大学、大学院、高等専門学校、専修学校専門課程に在学中の方※海外大学の日本校に在学中の日本人学生も対象となります。
(2)自然災害や火災などにより、学生本人やその父母等が現に住んでいる家が、半壊(半流出・半埋没及び半焼失を含みます)以上の被害を受けたり、床上浸水となったり、自治体からの避難勧告等が1か月以上続いたりした方
(3)学修に意欲があり、修業年限で学業を確実に修了できる見込みがあると学校長が認める方
日本国内に住んでいる学生の場合は、在籍している大学等を通してJASSOに申請します。海外の日本校に在籍している学生の場合は、直接JASSOに申請する必要があります。申請期限は災害が起きた翌月から数えて6か月です。万が一、申請が必要になった場合には、期日に気を付けて申請を行いましょう。
終わりに
いかがでしたか? 今回の記事では割愛しましたが、民間奨学金や地方公共団体の返還支援制度など、学生を経済的に支援するための制度は上記に限らずたくさんあります。もし不安があれば、在籍している学校に問い合わせてみるのも一つの手かもしれません。つくいえでは、筑波大学生や筑波大学を目指す学生に向けたコンテンツを発信しています! よろしければぜひLINEのおともだち登録もよろしくお願いいたします!
合格体験談や入学後の生活情報をお届け!
コメント