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人に話をする力、人の話を聞く力は閉じこもると退化する

つくいえ編集部

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  • つくいえ編集部

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 お恥ずかしながら、私もほとんど人と話さなかった時期があります。その頃の特徴として、まず、人が来ても口が満足に開かないので挙動不審になる。言葉を交わそうとしても何を喋ったら良いのか分からず不安でビクビクする。会話のタイミングを逸し、自己嫌悪でいっぱいになる、といった具合です。

 人と話さないと、口の周りの筋肉を動かす力も、言葉を考える頭の回転も失われるので、結果として、他人との関係に不安になります。不安になると、他人と会わなくなってしまうので、この負のプロセスは加速します。

 じゃあ、どうしたらいいんだ、とお嘆きの人もいることかと思います。まず、口を大きくアイウエオと開いて、顎や頬の筋肉を動かしてトレーニングしてください。これは重要です。

次に、声を出してください。少し遠く・・・5mくらい先をイメージして声を出してください。

 声が出るようになりましたか? じゃあ、人にごく短いフレーズで挨拶してみてください。「おはよう」とか「こんにちは」というレベルでいいです。重要なのは、人に向かって声を出すという原始的な行為を、口周りの筋肉やお腹周りの筋肉の運動として意識して行うことです。

 下手に、ちゃんとした会話をしようと思ってはいけません。それは高等技術です。この高等技術に達するためには、声を出す練習の他に、ラジオを聞いて、人が話をするときにどんな言葉を使っているかということをじっくり聞いてみてください。たぶん、人と話していないあいだに、生きた言葉のつながりを失っているはずなので、その感覚を取り戻してください。

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