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筑波大の物理試験の対策とは?難易度や出題分野まで徹底解説

つくいえ編集部

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こんにちは!筑波大生専門アパート情報サイト「つくいえ」編集部です!

今回は、筑波大学を目指す人に向けて筑波大の”物理”の難易度がどのようなものなのか、出題傾向はどうなのか、そしてどう対策をすればいいかなどについて合格に向けて役立つ情報をお届けします。これを見れば、筑波大学の物理試験がどのようなものかが丸わかり!ぜひ最後までご覧ください!それでは、詳しく見ていきましょう!

筑波大学の”物理” ってどんな試験?

ます最初に、筑波大学の物理試験とは一体どのようなものなのでしょうか。大まかに以下のような特徴があります。

試験時間:2科目で120分
物理だけでなく、理科もう1科目(化学や生物や地学など)と合わせての時間配分となります。

出題数:大問3つ(学群や学類に関わらず同じ内容)
それぞれの大問でどんな分野が出題されるかは後ほど深ぼっていきます。

適切な時間配分:単純計算で60分ほど。
余裕と見直しまで考えると、ペースとしては大問一つ15分程度までが妥当かと思われます。20分かけると見直しの時間がなくなるのでそこまではかけないようにしましょう。

(15分×3+見直し15分 でいけるとだいぶ余裕がある)

いくら悩んでもわからない場合、15分経ったら一旦次の大問に移るのがおすすめです。諦めも肝心です。後からもう一度見たら解法がひらめくことも多々ありますからね。焦らず、落ち着いて対処しましょう。

ただし、物理で勝負したい人はもっとかけても良いです。ただし、物理120分もう一科目0分にすると合格目安点に届かない可能性が高いのでおすすめはしません。例えば、物理90分+化学30分という具合です。

物理の選択がある または 物理試験が必須な 学群学類(※前期試験です。)

 

総合選抜 理系Ⅰ・理系Ⅱ・理系Ⅲ 理科2科目で200点/個別試験950点

理系Ⅰ(選択)
理系Ⅱ(選択)
系Ⅲ(選択)

社会・国際学群 国際総合学類 理科1科目で800点/1600点 (理科も選択)

国際総合学類(選択)

人間学群 全学類 理科1科目で265点/530点 (理科も選択)

教育学類(選択)
心理学類(選択)
障害科学類(選択)

生命環境学群 全学類
生物学類(選択)   理科2科目で300点/個別試験900点
生物資源学類(選択) 理科2科目 点数不明(※)/個別試験900点
地球学類      理科2科目 点数不明(※)/個別試験1100点

(※)必須教科数が3または4教科のため

理工学群 社会工学類以外 理科2科目で500点/個別試験1500点

数学類(必須)
物理学類(必須)
化学類(選択)
応用理工学類(必須)
工学システム学類(必須)

情報学群 情報科学類 理科2科目で500点/個別試験1600点

情報科学類(選択)

医学群 全学類

医学類(選択) 理科2科目で300点/個別試験1400点
看護学類   理科1科目で200点/個別試験800点

筑波大学の”物理” の出題傾向は?

ここからは、過去10年の出題傾向を見てみましょう。

大問1

大問2

大問3

2024年

力学

電磁気(ローレンツ力)

波(光の干渉)

2023年

力学(ふりこ)

電磁気(電磁誘導)

原子(電磁波のエネルギー+コンプトン効果)

2022年

力学(台車やバネを含む運動)

電磁気(電場・電位)

波(プリズムによる光の屈折)

2021年

力学(斜面での小球の運動)

電磁気(コンデンサー)

熱力学

2020年

力学(ばね)

電磁気(電磁誘導)

波(弦の振動)

2019年

力学(斜面での物体の運動)

電磁気(コンデンサーと抵抗を含む回路)

波(光の干渉+レンズ)

2018年

力学(ばねを含む)

電磁気(コイルの回転)

原子・熱力学(放射線・シリンダーの融合)

2017年

力学(円形斜面での小球の運動・放物運動)

電磁気・熱力学(コンデンサーと抵抗を含む回路・シリンダーの融合)

原子(光電効果)

2016年

力学(バネと台を含む運動)

電磁気(ローレンツ力)

熱力学

2015年

力学(物体の衝突)

電磁気(電磁誘導)

光(凹面鏡)

2014年

力学(モーメント)

電磁気(電磁誘導)

波(気柱の共鳴)

上記の10年分を分析して見えてくる特徴をまとめてみましょう。

対策のポイント

ポイント1:例年大問1と大問2で力学・電磁気が必ず出題されています。波大学の物理試験において、この2分野が最重要であるということです。これらの分野を徹底的に理解し、様々なタイプの問題に対応できるようにしましょう。

ポイント2:力学の問題では、単純な運動だけでなく、振り子、ばね、斜面上の運動など、年によって様々な状況が設定されています。力学は満遍なく完璧にする必要がありそうです。

ポイント3:電磁気では、電磁誘導、コンデンサーなどが繰り返し出題されています。

ポイント4:大問3は、数では波動の出題が一番多いが、原子分野や熱力学の問題も波動に次いで頻出。

ポイント5:時々、複数分野の融合問題が見られます。例えば、2018年の大問3では原子と熱力学、2017年の大問2では電磁気と熱力学が融合した問題が出題されています。なので、各分野の知識を関連付けて覚えられているとなお良いですね。

筑波大学の”物理” の難易度はどのくらい?

内容は基本から標準程度で、特別難しいわけではないです。しかし、解答は記述式で途中計算を書く必要があります。なので、解き方や公式をただ暗記しているだけの人からすると難しいかもしれません。

過去問をやるならおすすめ! 同難易度の他大学を紹介!

筑波大学の物理試験と同程度の難易度を持つ物理が出題される大学をいくつか紹介します。筑波大学の過去問が既に10年程度解き終わって、何を他にすれば良いかわからない人や、時間に余裕がある人はこれらの大学の過去問にも取り組んでみると、良い練習になるでしょう。ただし、これはもちろん余力がある人向けです。優先順位は低いので、筑波大学物理の過去問をある程度解いてからやりましょう。

神戸大学

難易度は同じか筑波大学より少し簡単。大問は同じく3つ。出題分野もよく似ている。追加の過去問練習にはぴったりと言えるでしょう。

九州大学

難易度としては同じか筑波大学より少し難しい。こちらも大問3つ。出題分野もおよそ似ていますが、筑波大学で例年出題されない万有引力の出題がある時があります。万有引力の問題以外は練習に使えるでしょう。

千葉大学

難易度は同じか筑波大学より少し簡単。大問の数・出題分野は筑波大学よりも多いので、参考書の延長線上と捉えて使うのもありです。

 

・横浜国立大:

難易度は同じくらいだが、問題のクセが上記の大学とは異なるため時間がある人はやってみると面白いかもしれません。

 

・北海道大:

難易度としては同じか筑波大学より少し難しい。大問3つで力学と電磁気は例年出題されるなど、出題分野も似ている。しかし、筑波大学の物理とは違い原子の出題頻度は低い。急に難化した時の備えとしてかなり余裕がある人がやるにはおすすめ。

筑波大学の”物理”を対策するための参考書

『セミナー物理基礎+物理』/『リードα物理基礎・物理』

定番な参考書。学校から配られることも多い参考書です。セミナーの場合は基本問題から、リードαの場合はリードBから演習を始めるのはおすすめです。問題数も多く難易度もピンからキリまであるので、1冊だけとなれば便利。

『良問の風』

分量は『セミナー物理基礎+物理』/『リードα物理』よりも少ないため、「受験までの時間が足りない!」と思う人や、効率をもとめる人、すでに基本が完璧でちょっとした実力試しがしたい人はこちらが向いているかもしれないです。

『物理のエッセンス』

どちらかというと、共通テスト対策の方が適しているかもしれないです。『セミナー物理基礎+物理』/『リードα物理』よりも全体的にこちらの方が簡単。基本が心配な人はこれをやって腕試しをすると良いでしょう。

どこまで勉強すれば安心?

まずは教科書などで基本を完璧にしましょう。例年出題される力学・電磁気は特に重点的に。筑波大学の物理は記述式のテストなので、ただ公式を暗記するだけではなく、しっかりと過程まで書けるように練習する必要があります。最終的には過去問をやって7〜8割取れるようになれば安心でしょう。

筑波大学の物理対策をするなら!おすすめの勉強法!

いかがだったでしょうか。筑波大学の物理の難易度はそんなに高くはないので、基本に忠実に勉強しましょう。例年必ず出題される力学・電磁気は知識の抜け漏れがないように。原子分野も毎年出題されるわけではありませんが、受験の原子分野はかなり暗記が通用する(もちろん解法を含めて)ので、こちらも疎かにせずに勉強しましょう。

順序としては

①力学、熱力学、電磁気、波、原子を中心に、教科書レベルの問題をできるようにする

②上記の参考書どれかをやる

自分のレベルに合っていると思う参考書を選びましょう。基礎が不安な場合は『物理のエッセンス』から始め、徐々にレベルを上げていくのが良いでしょう。例年出題される力学・電磁気に重きを置き、波・熱力学・原子もしっかりと固めましょう。複数の分野を横断する問題にも触れておくとなお良いですね。本番は記述式ですから、なぜその回答になるのか、なぜその解き方をするのかなどをしっかりと文章化して説明できるようにしましょう。参考書の解説だと省略されているところもあるので、わからない場合は先生に相談したり、教科書を見たりするのがおすすめです。

③ある程度やったら過去問へ。

上記で述べた時間配分を意識しながら大学の過去問に取り組みましょう。過去問はまさに受験本番の予習のような感じ。時間を測って過去問に取り組み、自分が何点取れるかを確認しましょう。1回目やってみて全然できなくても落ち込まないでください。何年度分もやっていくうちに形式慣れして点数も上がってきます(共通テストの過去問に関しては特にその傾向があります)。

高三の夏ぐらいに少しでも取り掛かり始められているとかなり順調でしょう。夏までに始められていなくても、10月ぐらいには少しでも手をつけるようにしましょう。11月ぐらいから共通テスト対策中心になり、共通テスト後から国立大学前期試験まであまり時間の猶予がないことを考えるとそのくらいが限度です。

もちろん物理など科目の対策だけではなく、募集要項なども筑波大学のHPや予備校のWebサイトで確認しましょう。受験は下準備が重要です。さらに筑波大生専門アパート情報サイト「つくいえ」では、他にも受験に役立つ情報や合格体験記など様々な情報があります。そちらも合わせてぜひご覧ください。

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