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【社会学類合格体験記】授業とたった三冊の参考書だけで合格する方法【筑波大学受験生応援メディア:一般前期入試編】

吉田峻

吉田

  • OB
  • 筑波大学 生物資源学類

目次

筑波大学受験生時代のあなたのプロフィールを教えてください

学群・学類:社会・国際学群社会学類
入学年度:2017年度
入試形式:一般入試(前期試験)
併願校:広島大学総合科学部中央大学社会学部法政大学社会学部
文理:文系
受験時のステータス:現役
名前:AD
出身高校(正式名称で):静岡県立磐田南高等学校
高校偏差値:66-69
高校での成績順位(席次):5~10位/160人中(正確には覚えていないですが)
高校卒業時の内申点(5段階平均):4.66666666667
おすすめ参考書:理系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B東大の英語25ヵ年、筑波大学の赤本
所属:山岳部
部活の引退時期:ぐらい
補足情報:中学は公立のレベルが高くないところ順位は16/150ぐらいだった。塾には中学でも高校でも行っていなかった。

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受験共通で大事にしていたもの(あなたの受験哲学を教えてください)

塾に行かずに学校と家だけで勉強を完結させる。過去問を重視して、何度もやり込んだ。なるべくお金を節約するため(母子家庭でお金をあまりかけたくなかったため)、参考書をできるだけ買わずに、少ない参考書を何度もやり込んだ。センター試験までは全科目に力を入れていたが、二次試験では社学は二科目のみなので、センター試験が終わったらすぐ切り替えて、数学と英語だけをとにかく勉強した。


なぜ他の大学ではなく、筑波大学の受験をしましたか?

オープンキャンパスで筑波大学社会学類の先生の模擬授業を受けて、興味深いと思ったから。社会学類は社会学・法学・政治学・経済学といった、社会科学の広い範囲を総合的に学ぶことができるから(入学後、授業を受けてみて、その期待は裏切られるが)。自分の学力的に偏差値がちょうどよかったから。国立なので、学費が比較的安いから。

筑波大学の志望動機受験した理由)を教えてください

上記の理由が大きい。

それとは別の理由としては、

・筑波大学社会学類は二次試験の科目が二科目しかなく、受験対策が楽そうだったから。

実家(静岡県)から遠いので、一人暮らしができていいから。

・東京に近いので、いろいろ経験できそうでいいなと思ったから。

(センター試験入試(共通テスト)を受けた人のみ)センター試験への入試(受験)対策として、どんな対策をしていたか具体的に教えてください。

高校で配られた過去問を何度も何度も解き直して、全問答えられるようにした。

英単語のアクセントと発音を毎日五個ずつぐらい暗記した。

センター試験でも長文読解はあるので、東大の英語の過去問もやり込んだ。

世界史の教科書を読み込んだ。

世界史の人物のリストや王朝のリストを片っ端から暗記した。

出来事をひたすら何世紀かに当てはめた。

生物基礎は趣味として大好きだったので、高校一年生の段階から教科書や図説を楽しく読んでほとんど覚えていた。

化学基礎は先生が熱血で、授業で毎回難しい問題を解かされているので、特に自分で対策しなくても大丈夫だった。

推薦・AO/AC・二次試験(前期・後期・総合選抜)・編入学の入試(受験)対策として、どんな対策していたか具体的に教えてください(芸専・体専の方は実技対策をご記入ください)

社会学類の二次試験は二科目のみで、英語は必須で、もう片方は国語、数学、世界史、日本史から選択する私の場合は、文系のなかでは数学が得意な方だったので、数学を選択した。途中までは世界史の先生にもお世話になっていて、論述の添削をしてもらっていたが、センター試験が終わってからは数学に絞って、世界史の対策はやめた。数学は理系数学のプラチカをひたすら解き、わからないところをとにかく先生に質問した。英語は、東大英語25カ年を解いていった。記述問題は、英語の先生に添削してもらった。筑波大学の過去問で定期的に自分の到達度を確認した。二次試験はセンター試験と比べて一人での戦いになるので、気楽に考えるようにして、精神を休めた。後から考えると、筑波大学の英語も数学もそこまで難易度が高いわけではないので、東大や名大向けの対策をしていれば余裕だった。

入試(受験)における苦手科目と克服の対策を教えてください。

センター試験までの段階では、選択式ということもあり、楽だった。しかし、数学のセンター試験は時間が足りなくなりがちだった。そのため、教科書レベルの問題をシャッフルして短時間でたくさん解けるように練習した。また、国語のセンター試験は、筆者の意図や登場人物の感情を読み取るなど、小説の読解が難しかった。ただ、これは結局センター試験本番でも克服できず、鉛筆を転がして回答した。他の科目で点数を稼いでいたので、全体としては85%を超えたのでよかった。筑波大学社会学類は二次試験の科目が少ないので、苦手な科目は回避できるのがよかった。数学も、時間に余裕があるタイプのテストなので、センター試験の数学は苦手という人でも解きやすかった。

入試(受験)に対するモチベーションが落ちた時やモチベーションの維持のために、どんな工夫をしましたか?

美味しいものを食べたり、ぐっすり眠ったりする。徹夜はしない。友達と一緒に図書室とか教室とかで勉強していた(コロナの恐れがあるので今は難しいと思うが)。友達からお菓子をもらったことがあって、そのときはすごくうれしくてやる気が出た。筑波大学の資料を何度も読んで、大学生になってからの生活を思い浮かべた。受験に失敗しても(前期試験に落ちても)大丈夫なように、後期試験のことをよく考えて準備していた。その結果として、安心して前期試験に臨めた。

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通っていた予備校(塾)があれば教えてください。またなぜその塾を選んだか、実際に通ってみての所感など教えてください。

塾という塾は行っていなくて、無料で模擬試験を受けられるときだけ無料で受けに行った。自習室を無料で開放しているところを、無料で使った。あと、英会話教室に行っていた。直接大学受験対策というよりはスピーキングとリスニングメインだったが、特にリスニング能力が向上したのがよかった。また、英語の過去問の添削をしてもらったこともある。

筑波大学受験当日に宿泊したホテル(宿泊先)についてお聞きします。あなたの宿泊した東横イン(土浦)の良かった点、気をつけた方がいい点も合わせてお答えください。

設備がしっかりしていたのでよかった。大人数が泊まるホテルなので、あまり緊張せずに泊まることができた。つくばのホテルの予約が埋まっていたので土浦にしたが、土浦だとバス移動が面倒なので、できればつくばのホテルの方がよかったと思う。東横インはつくばにもある。朝しっかり起きれるように、前日は早めに寝て、目覚まし時計を早めの時刻にしっかりと設定しておくのが大事。たぶん、モーニングコールとかもできる(利用しなかったけど)。

筑波大学受験当日にどのような交通機関(バス・タクシー・親の車など)を使っていましたか?またおすすめのポイントや困った点も合わせてお答えください。

筑波大学周辺のバス(関東鉄道)は、いつもは遅延が多いが、受験日には便が増えているので、よかった。ただ、土浦からよりは、研究学園からつくばに電車で移動した方が気分がいい気がする。ずっとバスだと座れないし。あと、事前に行き方などを確認しておいた方がいい。前日とかに確認しておこう。

推薦・AO/AC・二次試験(前期・後期・総合選抜)・編入学の入試(受験)前日・当日はどんな試験内容で、どんな雰囲気でしたか?

試験が始まる一時間以上前に現場に到着し、ゆっくりとしていた。ちょっと早く着きすぎたとは思ったが、遅れるよりはいいし、長時間現場にいたので、雰囲気に慣れて緊張しなくなかった。他の受験生のことは考えず、英語の単語帳とかをひたすら読んだり、受験票を確認したりしていた。事前に当日見直す内容をノートにまとめていたので、試験直前にはそれを読んで、「大丈夫だ」という気分になった。

筑波大学の入試(受験)で、もっとこうしておけば良かったと今、感じることはありますか?

結果がよかったので、問題なし。ただ、東大や名大を念頭に置いた対策をしていたので、筑波大学の試験が簡単に感じた。そこまでがっつり対策をしなくても大丈夫だったかもしれない。しかし手を抜いて不合格になったら嫌なので、必要以上の水準に達しておくのがやはりよかったのかなと思っている。

社会学類に入って良かったと思えることは何ですか?

やりたいことが細かく決まっていなくても、社会学・法学・政治学・経済学という幅広い分野から二年生になってからぐらいに決めることができるのがよかった。オープンキャンパスで興味を持った先生の授業やゼミを受けることが出来て、大学生活がとても楽しかった。授業があまりきつくなく、春ABに授業が終わる分夏休みが長いのもよかった。自由放任な授業が多いので、好きなようなスタイルで受けられる。あまり出席を重視せず自分で勉強するというスタイルの授業とかもあって、よかった。やはり興味のある学問だったので、授業が楽しくて楽しくて、よかった。成績も自然と良くなった。
また、他学類の授業もたくさん受けることが出来て良かった。特に私の関心分野と関連して、哲学・歴史学・国際関係学・社会工学などのさまざまな授業を履修していた。社会学類(私の場合は政治学であり、他の専攻だと基準が違うかもしれないが)では上記の他の学類の授業も卒業単位として認められたので、よかった。
社会学類の授業ばかり履修するよりも、いろいろな学類の授業を履修した方が、楽しかった。他学類の授業だから大変ということはなく、むしろ社会学類の授業よりも哲学とかの方がいい成績をいっぱいもらえた。

社会学類入って受験期と比較してどんなギャップありましたか?

社会学類は「社会科学を総合的に学べる」と宣伝していたが、実際には社会学・法学・政治学・経済学はそれぞれ独立していて、全部包括的に学べるわけではなかった。ただ、そのぶん、私の場合は政治学を深めることが出来たのでよかった。
社学はウェイと言われていたが、実際はウェイじゃない人も多くて安心した。同じような方向性の友達もできたのでよかった。社学には松美記念というイベントがあって、参加するのが嫌だったが、サークルがあるという事情で不参加にすることができた。また、ラインでは「男子は松美記念強制です」みたいなものが来て怖かったが、特にサークルとかがなくても参加を拒否することはできたらしい(当然と言えば当然な話。嫌なものは拒否できるというのが正しい)。なので、新入生も安心してほしい。
社会学類は偏差値が高いけど、特に授業が難しいというわけではなく、割とゆるかったので、ギャップは感じた。

筑波大学入学後、特に力を入れている活動(部活・サークル・学生団体・研究など)ですか?

ラジオサークル(roots)で部長、あとは社会問題について考えるサークル(桐政会)、ギター弾き語りサークル(アンプラグド)に参加。学内外でセクマイサークルにも参加して、活動していた。非常に有意義な大学生活となった。rootsでは機材やパソコンの操作に詳しくなった。桐政会ではゼミのやり方やレジュメの作り方を一年生の段階から先取りして学べたし、院生とも関わる機会があって、研究への意欲が高まった。セクマイサークルではいろいろな人と出会って、悩み相談とかできたし、今の研究や自分の人生設計やライフスタイルにも役立っている。
授業に頑張って取り組んだ(というか、興味があったのでその興味に従っただけなのだが)ことによって、成績がよかった。桐政会で勉強していたからというのもある。おかげで、三年生の段階で単位を取り切って卒論も書いて、早期卒業ができた。
二年生の夏休みには大学が企画した英語研修で一か月間フィリピンで勉強した。英語の勉強だけではなく、スラム街を見ることがあって、勉強になった。あと、美味しい食べ物、特に日本では珍しいドリアンやマンゴスチンといった果物をたくさん食べることができて、マンゴーなども安価でたくさん食べることが出来て良かった。
二年生と三年生の間の春休みには、ASIPという、修士課程で海外に留学する企画に参加していて、その先輩と先生の勧めでインドに行った。行先の大学や現地の住宅など、いろいろと見ることが出来、食べ物もいろいろと食べることが出来て、よかった。結局、修士課程で海外に留学することは(研究関心と合わなかったので)やめたが、いい経験になったし、研究への意欲も高まった。

あなたの将来の夢を教えてください特に筑波大学入学後で夢が変わった場合教えてください。

現在、筑波大学を卒業し、別の大学の大学院に在籍している。将来的には、博士課程後期にまで進んで、政治学の研究者になり、大学教員として就職することを目指している。険しい道のりではあるが、頑張っていきたい。自分が研究で生計を立てるのはもちろん、業績を積んで、政治学をよりすばらしいものにしていきたい。そして、世界の状況を特に政治の観点からよくしていって、人々の苦しみが減っていくようにしていきたい。

(社会人の方にお聞きします)筑波大学(学類やサークル活動を含む大学生活)で学んだ上で、キャリアに活きた部分を教えてください。

授業や学類・他学類でのつながりで役立ったことが多かった。同じ学類で日常的に語り合っていた(時には喧嘩することもあった)友達は、今でも私にとっては大切な友達であり、今でも大学院での様子とか就職の様子とかについて、あるいは時事的なニュースについて、お互いにラインを送り合っている。学類でお世話になった先生とは、今でも大学院で教えを受けている。研究の道に導かれたのは、その先生のおかげである。海外出身の留学生と関わる機会も多く、その国のことや、その国の人のことについて、より親しみを持って考えることができた。偏見が凝り固まることも防ぐことが出来た。
サークル活動で役立ったことが多かった。桐政会は、社会問題を考えるいい視点になった。また、院生と仲良くなったことで、研究というものを一足早く知ることが出来た。この経験は、大学院でも役立っている。
アンプラグドで学んだギターは、一生の趣味になった。
セクマイサークルでセクマイの問題を正面から捉えることになり、私の研究も生き方も、影響を受けた。どのように生きていくか、誰のために生きていくかということが明確になったし、自分のセクシュアリティにも向き合えるようになった。
海外経験で役立ったこと多かった。フィリピンやインドの状況を見ることで、世界の状況が部分的ながらも分かった気がする。あと、海外に出ることが怖くなくなった。

最後に、今受験で戦っている筑波大学を志望するみなさんに応援メッセージ・アドバイスなどをお願いします!

受験勉強が終われば、一気に世界が広がります。経験できることの範囲が一気に広がって、自分の将来をより大きく描くことが出来ます。もう少しの辛抱です。きっと受験期のことを思い出して、昔の自分を誇りに思える日が来ます。結果がどうであれ、頑張ったという経験は人生において貴重です。その後の人生を生きていく糧になりますし、頑張ったことは自信につながります。応援しています!思いっきり勉強して、自分の頑張りを筑波大学に見せつけてきてください。

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