大学生といえば、いずれ迎える就職活動。就職活動に「コミュニケーション能力」が必要だと言われても、大学生にはピンと来ないものです。一度、企業に入ってみて、学生を並べて話をしてみると、「コミュニケーション能力」がない人間というのはひと目で見分けることができますが、大学生にとってはよくわからないものと思います。
簡単に言えば、普通に顔を見て話し、話が噛み合うか、というレベルです。
特別なことが要求されているというよりも、自分よりも年上の人とどれだけ話してきたか、ちゃんと話すことができるかということが問われます。
それだけのことがきっちりできない学生が多いのです。重要なことは、まず、たくさんの人と話してきたか、ということです。次に、たくさんの人ときっちり話をしたかということが問題です。さらに、そこに、大人と話すときの話し方を知っているかということが加わります。特別なことが要求されているわけではなく、日常的に、人と話をしていることの延長にしか、就職活動はありません。
話す内容についても、究極的には、どんなことを考えているのか、どんなことに興味があるのか、ということでしかありません。普段から幅広い年代の人と話をし、自分が大学でしていることや考えていることをきっちりと言葉にする練習が出来ていれば、別に特別な用意をする必要のないものです。就職活動は怯えるようなものではありません。それよりも、日常的に、人と話ができているかということのほうがよほど大問題なのです。
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